ネガティブな甘えん坊が、絵本作家に
男の子の日常生活に広がる空想の世界を描いた『もうぬげない』や『りんごかもしれない』(いずれもブロンズ新社刊)。大人が読んでもクスッと笑える絵本の数々を生み出しているのは、絵本作家のヨシタケシンスケさんです。
「これほど面白いことを考えつくヨシタケさんは、ユーモアあふれる人に違いない」と想像するかもしれません。しかし、ヨシタケさんご本人に尋ねると、昔も今もネガティブでユーモアとはほど遠い性格だといいます。
すぐに「もうだめだ」と思っていた少年時代
Ⓒママリ
ヨシタケさんは4人きょうだいの2番目で、唯一の男の子。
「姉が何をやってもよくできる子で、僕は『言われたことはやるけれど、その他のことはなにもできない子』でした。ネガティブで、何かあるとすぐ『もうだめだ』と思うタイプでしたね」