「イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018」が発表
子育てをしていると、日々いろいろなことを感じたり考えたりしますよね。ときには悩みや漠然とした不安を感じることもあるかと思います。
先日、メディケア生命保険株式会社が、中学生以下の子供がいる20歳~49歳のパパ・ママ1000名に対してインターネット調査を通し「イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018」を行いました。
アンケート結果からは現代のパパ・ママがどんなことを考えながら子育てをしているか、どういうことで悩みを抱えているかなど興味深い結果が多くありました。
今回は調査結果をひとつずつ紹介していきます。
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査実施期間:2018年6月5日~2018年6月8日の4日間
- 調査対象:中学生以下の子供がいる20歳~49歳のパパ・ママ1,000名(パパ・ママ共に500名ずつ)
- 調査協力機関:ネットエイジア株式会社
調査結果の詳細を紹介
現代の子育て世代を取り巻く環境は決して楽観視できるものではなく、逆にストレスを感じることが多いのでは、と筆者は感じます。ですが、ちょっぴり息苦しさを感じながらもパパやママが育児を楽しもう、こんなパパ・ママになりたいと前向きに考えているのだなと感じさせるアンケート結果が多く見られました。
「自分と同じような思いをしている人がこんなにいるんだ」と思いながら結果を読んでいくと、参考になる部分が見つかるかもしれませんよ。
パパ・ママの3人に2人が「子育てが楽しい」と回答
メディケア生命調べ
子育てが楽しいかどうかという質問に寄せられた回答を見てみると、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」と答えた人が66%、およそ3人に2人が子育てが楽しいと感じている結果になりました。現代のパパ・ママが上手に子育てを楽しんでいるのだなと推測できます。
「自分は子育てが得意だと思うかどうか」という質問では、「あてはまる」と回答した人よりも「あてはまらない」と回答した人の割合が上回りました。子育てに自信がないと思っているパパ・ママが多いようです。
男女別で見てみると、男性では子育てに自信があると回答した人の割合が多く、女性では子育てに自信がないと回答した割合が多くなりました。注目すべきは女性の「子育てに自信がない」と感じる人の割合が「自信がある」と感じる人の割合よりもおよそ2倍も多いという点。ママは、パパよりも子供と接する時間が多い分、子育て中にうまくいかないことに遭遇し、自信をなくしてしまう機会が多くなっているのかもしれません。
「パパは積極的に子育てに参加している"イクメン"だと思うかどうか(男性の場合自己評価になる)」という質問では、自分をイクメンだと思っている人の割合がおよそ4割に。一方、評価するかたちとなるママたち女性の回答では、5割に近いママがパパのことをイクメンであると回答しています。パパの自己評価が決して過大評価ではないということがうかがえますね。
子育ての悩み、ママの最多は「褒め方・叱り方」、パパの最多は「教育費」
メディケア生命調べ
子育てをしていると毎日のように悩みはついて回るもの。今回の調査では、子育てでどのようなことに悩んでいるかも聞きました。
回答結果を見てみると多い順に「褒め方・叱り方」「教育費(保育料、学費、習い事など)」がともに約4割、「子供とのコミュニケーション」「子供の学習意欲」「子供の学力」が約2割となっています。
悩みとして1番多かった「褒め方・叱り方」を回答した男女比を見てみると男性は36.0%、女性は51.2%と約15%もの開きがあるのが印象的でした。子供が何かしたときに真っ先にほめる・叱る役目がママという家庭がもしかしたら多いのかもしれませんね。
また、「子供のネット動画(YouTube など)視聴」「子供のスマホ利用」などの現代ならではの子育ての悩みをかかえる親たちも少なくないようです。
パートナーに子育てでもっと頑張ってほしいこと
メディケア生命調べ
配偶者(パートナー)に対して、子育てで「もっと頑張ってほしい」と思うことを複数回答で聞いてみると、男女差が大きく出た結果となりました。
まず、男性は多い順に「子供にイライラしすぎず冷静になってほしい」「子育てに神経質になりすぎないでほしい」「だらしない生活習慣を直して子供のお手本になってほしい」という結果に。上位2つに関しては、子育てに対してママが必要以上に頑張ってしまっていることを心配しているパパが少なくないようです。
次に、女性は多い順に「子供の話にもっと耳を傾けてほしい」「子供にイライラしすぎず冷静になってほしい」「子供ともっと遊んでほしい」という結果でした。パパには、もっと子供たちと関わる機会を持ってほしいと感じているママが多いようす。平日なかなか子供と会えないにもかかわらず、週末子供の相手や世話もママに任せてしまいがちなパパを思い浮かべ、この結果にはつい筆者も共感してしまいました。
パパが考える理想の父親、ママが考える理想の母親
メディケア生命調べ
自分がなりたいと思う「理想の親」のイメージを聞く質問でも、男女間で回答内容に違いが出ました。
男性側の回答は多い順に「子供に信頼される親」「頼りになる親」「子供の話をよく聞く親」という結果に。筆者は、ディズニー映画『ライオンキング』で描かれる主人公シンバと父親ムファサの親子関係がイメージとして湧きました。「自分もお父さんのようになりたい!」と子供に思ってもらいたいパパが多いのかもしれません。
女性側の回答は、多い順に「子供の話をよく聞く親」「子供に信頼される親」「いつも笑顔を絶やさない親」という結果となりました。子供とコミュニケーションがきちんと取れて常に明るさをキープできるような親が理想と考えているママが多いようです。
パパが考える理想の母親、ママが考える理想の父親
メディケア生命調べ
次に配偶者(パートナー)に求める「理想の親」のイメージを聞いてみました。
男性側の回答は多い順に「子供の話をよく聞く親」「子供に信頼される親」「いつも笑顔を絶やさない親」という結果に。なんとこの結果は、女性がなりたい理想の母親像と一致。パパからみても上記に挙げたようなママの姿が素敵だな、と感じるのかもしれませんね。
女性側の回答を見てみると、多い順に「頼りになる親」「子供に信頼される親」「子供に尊敬される親」という結果に。ママから見て子供から頼りにされ信頼されるかっこいい印象のパパでいてほしい、という意見が多いようです。
理想の芸能人パパ・ママ
メディケア生命調べ
理想のパパ・ママだと思う芸能人を挙げてもらう質問もありました。
まず、理想の芸能人パパを回答が多かった順に挙げると「つるの剛士さん」「所ジョージさん」「関根勤さん」という結果に。芸能活動を頑張りながら子育てに奮闘している、年齢を重ねても志や趣味の時間を大事にする、娘さんが大きくなっても仲良しでいるなど、パパとしての姿勢や本人の生き様が評価されているように感じました。
次に、理想の芸能人ママを回答が多かった順に挙げると「松嶋菜々子さん」「北斗晶さん」「小倉優子さん」という結果に。こちらは理想の芸能人パパと比較して、病気や離婚などの困難にも負けずに仕事・子育てを頑張っている姿を評価されているように感じました。
子育ての不安や悩みは他のパパ・ママも感じています
子育てをしていると、今までと考え方やとらえ方ががらっと変わったり、今までに経験したことがないようなことで悩んだりと、親サイドにもさまざまな変化があるものです。「今までこんなふうに思ったことないのに…」とときには驚くこともあるかもしれません。ですが今回のアンケート結果を見て、自分が日頃感じていることを実は他の多くのパパ・ママも同じように感じていることに気づけたかと思います。
現代は、核家族化や共働き化が進んだせいで、ちょっとした育児の悩みや子供の成長に関して話す機会が簡単には確保しにくいのが現状。こういう時代だからこそ、今回のような企業が発表する育児関連のアンケート結果を参考にして、自分の心の中にある不安やもやもやを解消するという方法も有効な手段の一つなのかもしれませんね。
子供を愛しているがゆえに親が感じる不安や悩み。1人で抱え込みすぎてそれらに押しつぶされてしまわないようにしながらパートナーと楽しく子育てができるといいですね。