秋冬の夜、赤ちゃんの寝る時の服装に悩む
秋は暑かったり寒かったりと気温の差があると、自身の服装だけでなく子どもの服装も迷いやすい季節ですね。とくに夜から朝にかけての温度変化も気になるところです。寝るときは暑くて寝汗をかくほどでも、朝をむかえると寒くひんやりしている日も。
そんなとき、子どもに何を着させて寝かせればよいのか悩んでしまうのではないでしょうか。ママリでも、このような投稿がありました。
夜寝る時の赤ちゃんの服装って
何を着せたら良いですか🥺❓
はじめての秋冬なので
全くわかりません😢。。
今はコンビ肌着1枚着せて
タオルケットで包んで寝かせています。
かなり涼しいな〜と感じる時は
その上にフェイスタオルをかけてます。
寝るときなのでリラックスできるように
ゆったりした服がいいな〜と思っています🥺
秋と冬、どんな服装にしていましたか❓
初めての赤ちゃんの秋冬、どんな服を着せたらいいかわかりませんよね。夜寝る時間は長いけれど、ママがずっと気温を見ているわけにもいきません。ママやパパには適温でも、体温の高い赤ちゃんにはどのような格好で寝かせればよいのでしょう。
赤ちゃんが秋冬に寝るときの服装のポイント
それでは新生児が秋冬に寝るときの服装は何が良いか、三つのポイントについてまとめて見ていきましょう。
服の素材は綿100%がおすすめ
秋冬に新生児が寝るときの服装としておすすめなのが「綿100%」の洋服です。快適に眠るためには、体から放出される湿気を取り除くことが大切とされます。しかし化学繊維は吸放湿性が低く、体の周りに湿気が残ってしまうことがあるのです。
その点、綿をはじめとする天然素材は吸湿性・放湿性ともに優れていて、眠っている間にかいた汗を効率的に調整してくれます。そして心地よい睡眠には肌触りの良さも大切なので、新生児の肌にもやさしい綿100%の服装がおすすめです。
- JSTAGE「睡眠と寝具の快適性」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/fiber/64/12/64_12_P_414/_pdf,2023年1月31日最終閲覧)
- JSTAGE「寝装・寝具」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj/59/11/59_613/_pdf/-char/ja,2023年1月31日最終閲覧)
0歳児は掛け布団の代わりにスリーパーを使用して
0歳時の新生児が寝るときには、布団の代わりにスリーパーを使用すると安心です。新生児が眠るときのリスクとして、乳幼児突然死症候群があります。窒息による乳幼児突然死症候群は布団やマットレスなどにうつぶせになったときに、顔が埋まって窒息することで起こりがちです。
その点スリーパーなら、ベストのような形で体に沿うので、窒息のリスク、布団をはいで風邪をひいてしまうリスクともに避けられます。
- 厚生労働省「睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう」(https://www.mhlw.go.jp/content/000687167.pdf,2023年1月31日最終閲覧)
小物を使って手足の防寒も
新生児が秋冬に寝るときの服装では、洋服本体だけでなく小物にも気を配ってあげましょう。布団をかけていても、スリーパーを使っていても、寝ている間に手足が出てしまうこともあるでしょう。
出ている手足が冷えないように、レッグウォーマーやミトンをつけてあげると温かさが保てます。ただし赤ちゃんは体温が高く汗をかきやすいので、あまり暑くなりすぎないように注意することも大切ですよ。
赤ちゃんが秋冬にしたい寝る時の気温別の服装例
秋冬に新生児が寝る時の服装は、気温や室温によっても変わります。
赤ちゃんが眠るときの快適な気温・室温は、冬期で20~26℃くらいが理想的ですが、秋冬それぞれの気温によりおすすめの服装も違うので具体的な例を見ていきましょう。
- 東京都福祉保健局「17乳幼児や高齢者の居住環境」(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/indoor07.pdf,2023年1月31日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「赤ちゃんのための室内環境」(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri08.pdf,2023年1月31日最終閲覧)
- 日本赤十字医療センター「赤ちゃんの生活環境」(https://www.med.jrc.or.jp/Portals/0/resources/hospital/clinic/sanka/maternity_14.pdf,2023年1月31日最終閲覧)
秋(10月~11月)
10月から11月の東京の最低気温は、平均的に10.7~13.8℃です。室温はまだ高く保ちやすい時期でしょうから、22℃前後にできると良いですね。
室温が22℃前後になるなら、4~6重ガーゼのスリーパーか、肌着のみの服装がおすすめ。もしくは綿100%の長袖長ズボンのパジャマやロンパースでも良いでしょう。室温が22℃程度のときにあまりに厚着させると、汗をかきすぎて寝冷えしてしまうかもしれません。
- 気象庁「観測開始からの毎月の値」(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a3,2023年1月31日最終閲覧)
冬(12月)
12月に入り本格的な冬の到来。東京の最低気温も4.3℃まで下がり、室温が17~20℃ほどまで下がることもあるでしょう。新生児が冬に寝る時の服装として適しているのは、半袖の肌着の上に長袖長ズボンのパジャマを着て、さらにスリーパーを着せるというものです。
パジャマはまだ綿100%のもので構いません。スリーパーは4~6重ガーゼのものか、タオル地のものを選んで温かくなるようにしてあげましょう。
- 気象庁「観測開始からの毎月の値」(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a3,2023年1月31日最終閲覧)
真冬(1月~2月)
年が明けた後の1~2月ごろは、12月とは比べものにならないほど冷え込みます。東京の平均最低気温は1.1℃[7]。室温が17℃を下回ってしまう可能性も考えられますよね。
新生児が寝るときの服装は12月と同じで、半袖肌着の上にパジャマやロンパースを着て、スリーパーを着せることに変わりはありません。しかし室温が17℃を下回るようなら、パジャマの素材をキルティングなど保温性の高いものに切り替えて、スリーパーもフリース素材のものを選んでください。
スリーパーではなく、足先まで覆えるスリーピングバッグもおすすめです。
- 観測開始からの毎月の値「気象庁」(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a3,2023年1月31日最終閲覧)
どんな服装で寝かせよう?
ほかのママたちは、今の時期どんな格好をさせて子どもを寝かせているのでしょう。肌着と上に着るものの組み合わせは実にさまざま。いくつか声を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.半袖下着を着てから
長袖のパジャマだけでは寒そうなので、半袖の下着を着させてから寝かせるという意見。暑がって布団をけったりはいだりしてしまう子には、長袖を重ねてあげるのがよさそうです。
おすすめアイテム:3枚組フライス半袖丸首ロンパース肌着(クレヨン)
西松屋の「3枚組フライス半袖丸首ロンパース肌着」は、95%が綿で作られているので吸放湿性が高く、汗をかきやすい新生児のための秋冬の寝るときの服装としても最適です。
2.おなかは冷やさないように
肌着の上にパジャマを着させるのは上記の意見と同じですが、腹巻き付きのズボンを選ぶというママもいました。腰回りの冷えは避けたいけれど、上下分かれているものだとめくれ上がってしまう恐れも。腹巻き付きならずれにくく、安心です。
おすすめアイテム:オーガニックコットン腹巻き アモローサマンマ
「赤ちゃんのおなかを冷やしたくない」というときに役立つのが、オーガニックコットンの赤ちゃん用はらまきです。赤ちゃんの肌にやさしい素材でできていることと、くまさんデザインのかわいらしさも魅力ですね。
3.長袖を着させ、かけるものを薄手にする
タンクトップ+長袖で上に何かをかけるママも。腰回りを冷やさないよう、薄手のブランケットなどで対策するようです。布団だと暑くて汗をかいてしまう日でも、薄手のブランケットであれば快適に寝かせてあげられるかもしれませんね。
おすすめアイテム:さらっと快適 コットン メッシュキャミソール ボディスーツ
「ベルメゾン さらっと快適 コットン」は長袖ではありませんが、キャミソールタイプで洋服の下に着ても快適な着心地です。綿100%なので、しっかりと汗も吸い取ってくれそうですね。
おすすめアイテム:短肌着付き 長袖ツーウェイオール
長袖を着させたいという方には「ベルメゾン 新生児 フライス 短肌着付き 長袖」がおすすめ。天竺素材なので肌触りがよく、新生児に着せるのも簡単なので、秋冬に寝るときの服装として重宝するはずです。
4.ロンパースでおなかが出ないように
寝ながら布団の中をよく動く赤ちゃんには、上下つながっているタイプの方がおなかも出ず、服がずれてしまわないのでよさそうですね。筆者の子どもも、夜寝るときだけはサイズギリギリまでロンパースを着させていました。
寝ているときにものすごく動くので、気がついたらパジャマはめくれ上がり、おなかのあたりは肌着だけになっていることがよくあります。
おすすめアイテム:スナップボタン留め ソフのびフライス 半袖ボディスーツ
ボディスーツタイプの服装だと、秋冬でも寝る時におなかが出ないようにできますよね。こちらの商品はスナップボタンで前部分を全開にできるので、お着替えもラクチンです。
5.1枚だけですませる手も
あまり何枚も重ねると汗をかいてしまう…という場合は、長袖長ズボンのロンパース1枚だけという手もありますね。
脱げてしまわないし、ひんやりした朝でも安心です。
おすすめアイテム:ジョジョママンベベ スリープスーツ 足つき
新生児が秋冬に寝るときの服装を1枚だけで済ませたい…。そんなときにおすすめなのがスリープスーツです。綿100%で着心地が良く、足もついているので足先が冷えるのも防いでくれます。
6.暑くても寒くても
気温関係なしに、下着は必ず着させるというママも。パジャマなどは、素材にもよりますがかいた汗を吸ってくれない場合も。大人でも、下着を着ていないとシャツなどが張り付いて不快になった経験がありますよね。
少しでも快適さをプラスできるよう、下着の着用をマストにしてもよさそうです。
おすすめアイテム:オーガニックガーデン 短肌着 マジックテープタイプ
「暑くても寒くても肌着は絶対に着させたい」と考えるパパママには、オーガニックコットンの短肌着はいかがでしょうか?綿100%なので春夏秋冬かかわらず着られますし、肌触りも抜群です。
7.蹴っても安心、スリーパー
何かかけてもどうしても蹴ってしまい、かけなおしても意味がない場合、スリーパーを着用させるという意見も。薄いものから売っているので、少し涼しくなった時期から着られそうです。
寒い時期には厚いものに替えて、気温の変化に備えましょう。
おすすめアイテム:フランネル袖付きスリーパー(星柄)
これからスリーパーを購入したいと思われている方におすすめなのが、西松屋の「西松屋 フランネル袖付きスリーパー」です。フランネル素材で肌触りも良く、温かで毛布代わりになりますよ。
気温差にも気をつけて
新生児が秋冬に寝るときの服装について、月ごと・室温ごとに例をあげながら紹介してきました。気温差のある秋や冬は新生児が寝る時に「寒くないのかな?」と服装に困りますよね。ただ掛ふとんをかけると窒息による乳幼児突然死症候群のリスクが高まりますし、夜中に足で蹴飛ばしてしまうことも…。
秋冬に心地よい温かさを保ってあげるためには、寝るときの服装を室温にあわせてこまめに変えてあげることが大切です。肌着、パジャマ、スリーパーの組み合わせと素材を見直してみましょう。
今回の記事を参考にして、新生児が心地よく眠れる環境を整えてあげてくださいね。