妊活経験者の男性に、意識・実態調査を実施
最近は「妊活」という言葉が広く知られるようになりました。妊娠に備えて基礎体温を記録したり、排卵日を予測したりと、具体的な行動をとっている女性もいます。
女性が積極的に妊活へ取り組む一方で、男性の妊活に対する取り組み方には温度差があるようです。株式会社リクルートライフスタイルが実施した調査によると、妊活を経験した男性の多くが反省や後悔があると回答。夫婦が同じ気持ちで取り組みたいはずの妊活、その実情と課題が見えてきます。
調査概要
- 実施期間:2019年9月10日(火)~12日(木)
- 調査方法: インターネット調査(株式会社マクロミル)
- 調査対象: 過去3年以内に子供を授かり(妊娠中含む)、 妊活へ取り組んだ全国の25歳~49歳男性1,444人
男性から見た妊活、振り返って思うこと
妊活に対する意識は、男性と女性では大きく異なっているようです。子供が欲しいと望みながらも、自分から主体的に行動することに気後れがあるのかもしれません。
今回の調査からは、男性たちの後悔や反省の声が聞こえてきました。後悔しない妊活のために今何ができるのか、どのように取り組んだらよいか、ヒントが見つかるかもしれません。
「もっと〇〇しておけばよかった」など後悔していることはある?
妊活に取り組んだ男性の約6割が「後悔がある」と回答しています。
女性は妊娠を考えて健康的な生活を常日頃心がけたり、排卵日に向けて体調を調整したりと主体的に妊活をスタートします。妊娠・出産するのは女性ですから、自然なことなのかもしれません。
しかし、男性にも病院で精子検査を受ける前から、生活習慣を見直して規則正しい生活を送るなど、できることはいろいろとあります。妊活は女性だけでは成立しないもの。夫婦が共にスタートラインへ立ち、同じ気持ちで取り組むものではないでしょうか。
後悔していることの内容は?
妊活を経験した男性たちは、どんな点を後悔しているのでしょうか。
半数以上が、妊活を開始するタイミングが遅かったこと。実際に妊活への参加が遅れた男性は約3人に1人とのことで、そのうち2割強がパートナーより半年以上後に妊活を開始しています。
そして妊活を始めても、思っていたより時間がかかった、想定期間内に子供を授かれなかったと5割以上の男性が感じています。自分に理由があると思わなかった、自然に授かりたかった、などが妊活に取り組まなかった理由としてあがっていました。
女性だけでなく、男性も妊活に積極的な関心を向けることが課題となっているのかもしれません。
妊活はチームワークが大事。1人で悩まないで
不妊治療を受ける夫婦がだんだんと増加し、「妊活」という言葉が知られるようになりました。しかし、妊活に対する理解や意識の向上に関しては、まだまだ課題があるように筆者は思います。
妊活へ取り組んだ経験のある男性たちはもっと早く、主体的に取り組んでいればよかったと後悔していました。原因は自分にないと思い込まず、一緒に親になりたいという素直な願いを夫婦で分かち合いましょう。
大事なのは、どちらに原因があってもお互いを決して責めたりせず、気持ちや不安を打ち明けることなのではないかと筆者は思います。いつも同じ気持ちで妊活と向き合うことで、子供を授かったときも同じ温度感で喜びを分かち合うことができるのではないでしょうか。
妊活の先には、妊娠や子育てという現実が続きます。夫婦でよく話し合い、助け合って取り組みたいですね。