さまざまな種類の絵本が楽しめるようになる2歳児
2歳になると心身ともに成長し、物事の意味を理解できるようになります。会話もできるようになり興味関心も育つ時期です。今まではイラストを見たりめくったりするが楽しかった絵本も、簡単なストーリー性のあるものが楽しめるようになります。
絵本の世界に入り込んで遊び始めたり、動きをまねしてみたり自分なりに楽しむ姿も見られそうですね。「今どんな事に興味を持っているか」子どもの姿に合わせた絵本を選ぶようにしましょう。
「興味を持たない・読まない…」2歳児向け絵本の選び方
さまざまな種類の絵本がある中で、人気という理由で選んでも興味が持てず、読んでくれない場合があるでしょう。また、そのときはあまり興味がなくても、しばらくして突然読み始めるかもしれません。そのようなことも踏まえて2歳児の絵本を選ぶ上での3つのポイントをご紹介します。
選び方①子どもが興味のあるもの・好きなものであるか
まず絵本を選ぶ上大切なのは「子どもが好きなもの」「興味のあるもの」であるかということです。2歳になると自分が好きなものへのこだわりが出てきてお気に入りのアイテムも増えてくる時期です。
車や電車などの乗り物への興味が出始めたり、色や動物にこだわりがあったりと一人ひとりお気に入りはさまざまです。絵本もそれに合わせて選ぶことで、すんなりと興味をもってくれるはずです。
選び方②生活習慣がテーマのものや育ってほしい内容が入っているか
2歳になると、食事、着替え、トイレ、歯磨きなど生活の中での動作を自分一人でできるように練習し始める時期でもあります。こだわりも出てくる分、失敗してしまうとうまく気持ちの切り替えができないことも多い時期、ママは教えるだけでなく見守ることも大切です。
そんな時におすすめな生活習慣がテーマの絵本がたくさんあります。子ども自身が現在進行形でやっている事と絵本の内容が合っていると、絵本に興味が持てるだけでなく成功体験のイメージトレーニングにもなります。
ご飯の前は食事にまつわる絵本を読んだり、お風呂の前にはお風呂がテーマの絵本を選んだりと、その時のタイミングで絵本を取り入れるのもおすすめです。
選び方③好きな動物、乗り物が出てくるか
子どもの好きをより深められるようにするためには、好きなものが出てくるのが一番です。動物なら犬、猫、ゾウ、うさぎ、魚、乗り物ならバス、電車、新幹線、飛行機など絵本の種類もたくさんあります。そんな時におすすめの絵本を3選紹介します。
動物、乗り物の本『ぞうくんのさんぽ』
散歩に出かけたぞうくんが途中でかばくんとわにくんとかめくんと出会い、背中に乗せて散歩するというかわいらしいお話です。ぞうくんの背中の上に動物たちが乗っていくので、どんどん高くなり見ている方もヒヤヒヤします。
予想は的中、最後は「うわーーっ」「どぼーーん」と川に落っこちてしまいます。まるで積み木を積みあげているようなそんな気分になり、この感覚が子どもたちはみんな大好き。
何度読んでいても、このシーンがくると展開が分かっていても毎回ドキドキしながら見られるのもおすすめポイントです。のんびりした雰囲気とシンプルな絵が特徴的な絵本で、繰り返し楽しめるのでおすすめです。
動物、乗り物の本『きんぎょがにげた』
カラフルな絵と探し遊びができるので子どもたちも大好きな絵本です。金魚鉢のきんぎょがお部屋のカーテンの模様や、植木鉢、キャンディーの瓶、盛り付けたイチゴの上…と次から次へと上手に隠れるので子どもたちも大興奮です。
「あ、いた!」と指をさしながら必死に探したくなるそんな絵本です。お部屋のどこかに金魚のイラストを貼っておいて絵本を読んだ後に探して遊ぶのもとても楽しいのでおすすめです。
「ねないこだれだ」「たべたのだあれ」などでおなじみ五味太郎さんの代表作です。なんと発売から40年も経過していますがいまだに愛されているベストセラーです。
動物、乗り物の本『かんかんかん』
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「かんかんかん」のリズミカルな音と共に列車が通ります。食べもの列車に自動車の列車などさまざまな列車が登場します。
子どもにとって踏切の「かんかんかん」という音は特別なもので、絵本の中でもこのフレーズに子どもたちは夢中になるでしょう。電車や自動車にハマっているお子さんににおすすめな一冊です。
2歳児が自分で読む?おすすめのしかけが楽しい絵本
ページをめくると驚きのからくりがあったり、ふわふわの素材の感触を楽しめたりと、さまざまな趣向を凝らしたしかけ絵本は子どもの感受性を育む上ではもってこいの絵本です。
一緒に読む楽しさだけでなく、子どもが一人でも何度も手に取り読みたくなるような絵本が多いです。
しかけ絵本:『くだものどうぞ』
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リズム感のあるテンポの良いセリフと、思わずよだれが出てしまう程リアルティのあるおいしそうな果物が魅力的な絵本です。仕掛けをめくると果物の皮がはがれたり、カットされたりと果物が変身します。
「ざくっざくっ」「しゅりしゅり」と耳に残るセリフは音を言葉で表現する知育にもつながります。
しかけ絵本:『いないいないばああそび』
顔を隠した手の仕掛けをめくると個性的なキャラクターが登場するというシンプルな絵本です。なんと1,300万人の赤ちゃんが笑った!という大人気シリーズの中の一冊です。
他にも「ごあいさつあそび」「いただきますあそび」「ひとりでうんちできるかな」など生活をテーマにしたシリーズがたくさんあり、トイレトレーニングや、食育の導入にもなるのでとてもおすすめです。
知育にもなる2歳児におすすめの絵本
2歳になると、身の回りのことが分かるようになり「これなあに?」とちょっとした事にも興味を持つようになります。何でも吸収する時期にさまざまな事を覚えられる知育絵本はおすすめです。
知育絵本:『2歳のえほん百科 これなあに?』
絵本の中では身近な食べ物や乗り物、動物たちがたくさん登場します。「これは何だろう」「あれはなんだろう」という2歳児の気持ちに答えるような絵本で、言葉が覚えられる要素も入っています。
身の回りのことや体に関するイラストもあり、子どもの興味を引く工夫がたくさんしかけられているので、親子での言葉のやりとりも増え、楽しくコミュニケーションをとるきっかけになる絵本です。
2歳のイヤイヤ期を絵本で乗り切ろう
2歳になるとさまざまなものに興味関心を持ち始め、好奇心旺盛になります。周りの人の言葉や行動も模範できるようになり、徐々に言葉のやりとりも楽しめるようになります。2歳児の絵本は好奇心や語彙力を伸ばす上でとても効果的で、特に仕掛け絵本は2歳児にぴったり。
2歳になると思い通りにならず泣いたり怒ったり、気持ちをうまく切り替えられないイヤイヤ期に突入します。そんな時に絵本を使うと切り替えるきっかけになることもあります。
まずはお子さんにとって「絵本=楽しい」と思えることが大切なので、お子さんが関心のあるテーマや好きなものが出てくる絵本から選んでみてくださいね。