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6歳の子どもに読んでもらいたい絵本は?選び方のポイントとおすすめ絵本8選

6歳になると使える言葉の数も増えてきて、「今までの絵本では物足りないかな?」と思い始めるパパママもいることでしょう。この記事では、5歳から6歳の子どもにおすすめのおもしろい絵本やしかけ絵本、知育絵本などを厳選してご紹介します。6歳になると自分で読むようになる子どももいるでしょうから、自分で読める絵本の他、さらに本や言葉へ慣れるためチャレンジしたい児童書などもピックアップしました。

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6歳の子どもの特徴

まずは6歳の子どもにはどのような特徴があるのかご紹介します。子どもの心や知能の発達具合がわかれば、絵本選びの目安になりますよね。

協調性・共感力が身についてくる

6歳になった子どもの心理面の特徴は、協調性や共感力が身についてくることです。

仲間の一員として認められ、遊びの楽しさを共有するためには、持てる知識を総動員して創意工夫する主体的、自主的な姿勢や自由な発想が必要となります。また、友達の主張に耳を傾け、共感したり意見を言い合うこととともに、自分の主張を一歩譲って仲間と協調したり、意見を調整しながら仲間の中で合意を得ていくといった経験も重要となります。 ※1

さまざまな人たちやお友だちと関わっていく中で、子どもは周囲の人の気持ちを考えたり、共感したりしながら自分の意見もはっきりと伝えられるようになるのが6歳の特徴。

「自分がしたいこと」を中心に考えていた小さなころと比べて、社会性や思いやりの気持ちが高まることがわかりますね。

分かる言葉が急激に増えてくる

知能面での特徴は、言葉を覚える能力が高まって、分かる言葉が急激に増えてきたように感じられることです。その習得スピードには目をみはるものがあるはずです。

その結果として1歳半児では1週に平均40語、平均的知能の6歳児は1日に20語の割合で語彙を増やしていく。 ※2

なんと、1日で20語も語彙(ごい)を増やしているのが6歳児。今まで知らなかった言葉も、あっという間に習得して使いこなせるようになっていた…ということも少なくありません。

6歳の子ども向け絵本の選び方

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「6歳の子どもにはどんな絵本がいいのかな?」と絵本選びに迷われているママパパに向けて、6歳児にぴったりの絵本の選び方を紹介していきます。ポイントは三つ。

こちらの選び方を参考にしながら、6歳の子どもにぴったりな絵本を見つけてくださいね。

多種多様なジャンルの絵本を選ぶ

6歳と言えば小学校入学を控えていたり、入学をした直後であったりする不安が多い時期。しかし不安とともに自主性や協調性が芽生えてきて、好奇心が旺盛になる年ごろでもあります。

「新しいことを知りたい」という好奇心を満たしてあげるためには、種類に偏りなくさまざまなジャンルの絵本を読ませてあげることで子どもの世界が広がることでしょう。

6歳児は多くの言葉がわかるようになる時期でもあるので、ジャンルを問わず、童話や児童書も含めてさまざまな絵本を読ませてあげてください。

漢字が含まれている絵本を選ぶ

6歳の子どものために絵本を選んであげるなら、漢字にふりがながついているタイプの絵本もおすすめです。

6歳になると文字への興味が高まってくるので、漢字に読みがなが書いてあるような絵本を読ませてあげれば、ひらがなやカタカナと同時に漢字も学んでくれるはず。小学校入学前に漢字を学ばせてあげれば、入学後の学習にも役立ちそうですよね。

小学校1年生ぐらいで学ぶ易しい漢字が含まれている絵本を選べば、子どもの言語に対する関心を引き出してくれるでしょう。

登場人物の感情が表現されている絵本を選ぶ

6歳になった子どもは自立心と思考力が高まってくるので、「自分なりに考える」ことが上手になるころです。

今までであれば「物語として絵本を楽しむ」というスタンスだったかもしれませんが、6歳になると絵本から「自分なりの感情や考え」をくみ取れるようになるので、登場人物の感情が感じられる絵本がおすすめです。

感情表現が豊かな絵本であれば登場人物に共感したり、自分なりの判断をしたりしながら楽しんでくれるはずです。

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6歳児におすすめの絵本12選

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6歳児への絵本の選び方を踏まえたうえで、おすすめの12冊をご紹介していきます。6歳児が自分で読むための絵本やおもしろいしかけ絵本、児童書など、知育に良い影響を与える絵本を中心に厳選しました。

1.フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし

フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし/レオ・レオニ、谷川 俊太郎

ちょっと変わったネズミ、フレデリックの不思議なお話です。フレデリックの言葉は詩的で現実離れしていますが、他の人と違っていてもいいことや視点を変えることの大切さなどを教えてくれるよう。

大人が読んでも考えさせられることが多いというフレデリック。5歳から6歳向けにおすすめの絵本の中では大笑いできるおもしろい絵本ではありませんが、子どもの感受性を高めるため役立ってくれそうな絵本です。

2.こんとあき

こんとあき/林明子

あきという女の子と、あきが生まれたときからずっと側で見守ってきたこんというぬいぐるみの冒険の話です。

冒険と行っても、こんの腕のほころびを治してもらうため、電車でおばあちゃんの家に行くだけなので大冒険ではありません。

しかし、その冒険の中にはさまざまな愛があふれています。こんのしっぽに包帯を巻いてくれる車掌さん、あきに心配させないよう気丈に振る舞うこん、そしてあきとこんの家族からの愛情…。

他人の感情がわかるようになる6歳児なら、こんやあきからいろんな感情を読み取ってくれるでしょう。

3.3びきのかわいいオオカミ

3びきのかわいいオオカミ/ユージン・トリビザス、ヘレン・オクセンバリー

『3びきのこぶた』のパロディーである『3びきのかわいいオオカミ』。立場が逆転して、ドリルやダイナマイトなど現代的な手法でオオカミの家を破壊していくおおぶたがおもしろいと、5歳から6歳の子どもに人気の絵本。

しかけ絵本ではそのダイナミックさが強調されているようで、6歳児なら目を輝かせながら大笑いしてくれるはず。6歳の子どもが自分で読むにはまだ早いかもしれませんが、しかけを見ているだけでも楽しんでもらえますよ。

4.さけの かけごえ どんどこせ

さけのかけごえどんどこせ/菅原たくや

サケの一生を描いた「命」について考えさせてくれる6歳向けの知育絵本です。「命について考える」というと大人にとっては重厚な印象ですが、ストーリーは東北弁で書かれていて楽しくおもしろい雰囲気が漂います。

子どもにとって普段は「食べ物」であるサケも、川で生まれて海で育ち、川へと帰ってきて人間に捕まり食べられてしまいます。

生き物の命の大切さと食事をいただくことのありがたさ、人間もいつしか命が尽きてしまうこと…ゆるいサケの絵とともに多くのことを教えてくれる知育絵本です。

5.じかんが どんどん

じかんがどんどん/ジェームズ・ダンバー、せなあいこ

カラフルでかわいいイラストを使いながら、6歳児に「時間」の感覚を教えてくれる知育絵本です。

時計を読めるようになるためにも役立つでしょうが、絵本の中で扱われている時間は、時計の中の時間だけではありません。

「1秒」という短い時間から出発し、1秒が積み重なって終わる今日の次には、明日という新しい「1日」が始まります。そして、「1日」や「1年」が積み重なり生まれる「1世紀」という、時間と考えるには長すぎる概念まで学ぶことが可能。

絵本を何回か読めば、時間感覚が身についてくるでしょう。

6.ことばのこばこ

ことばのこばこ/和田誠(イラストレーター)

『ことばのこばこ』は、言葉が詰まった小箱のような絵本。ストーリーではなく、しりとりや回文、かぞえうたなどで言葉遊びを学ぶための知育絵本で、6歳から小学校低学年まで長く楽しめます。

言葉はたくさんでてきますが、文字が大きく読みやすいので、6歳児が自分で読むための絵本としてもおすすめ。声に出して読んでいくと、言葉のリズム感がよく音楽のように楽しめるでしょう。

7.いちねんせいのがっこうたんけん

いちねんせいのがっこうたんけん/丘 修三、藤田 ひおこ

小学校入学を控えている6歳の子どもにピッタリの絵本です。「小学校ってどんなところかな?」と思っている6歳児に、小学校にはどんな教室があって、どんなことを習うのか絵本を使って教えてあげられます。

しかけはなく知育絵本でもありませんが、6歳の子どもに小学校のことを教えてあげたいというときにぜひ読んであげてくださいね。

8.エルマーのぼうけん

エルマーのぼうけん/ルース・スタイルス・ガネット、わたなべしげお

「6歳になったら児童書も読ませてあげたい」と思われているなら、児童書の傑作である『エルマーのぼうけん』を選んでみてはいかがでしょうか。

ページ数が多いので最初は6歳児が自分で読み進めるのは難しいかもしれません。

しかし、読み聞かせや就寝前の読書タイムでパパママが読んであげればドキドキハラハラする冒険ストーリーへ夢中になってくれるはず。

一旦物語を知ればのちのち自分で読む機会が出てくるでしょう。「足」「口」などの簡単な漢字が使われているので、言葉への関心を高めるためにも役立てられます。

9.ももいろのきりん

ももいろのきりん/中川李枝子、中川宗弥

こちらも一つ前に紹介した『エルマーのぼうけん』と同じく、童話絵本です。88ページと絵本としては長編なので読み応えがあり、絵本から本への過渡期である6歳の子どもにちょうど良い文章量でしょう。

大きな桃色の紙をもらった「るるこ」という女の子が主人公で、紙で作ったキリンの首の桃色がはげてしまったことをきっかけに、クレヨン山に向かって桃色を塗り直す…というファンタジー色の強いもの。

文章量は多いものの、ストーリーは子どもでもなじみやすいものです。

10.ブレーメンのおんがくたい

ブレーメンのおんがくたい/ハンス・フィッシャー、せたていじ

古くから読みつがれているグリム童話『ブレーメンのおんがくたい』。5~6歳からが対象となっており、6歳の子どもに読ませる絵本として最適です。

どろぼうと鉢合わせたロバ・イヌ・ネコ・オンドリが活躍する絵本で、絵が色彩鮮やかで目立ちやすいことが特徴。ストーリーは32ページと短いので、絵本や文字が苦手な子どもでも読みやすいはずです。

11.あいさつって たのしい

あいさつって たのしい ぴっかぴかえほん/石津 ちひろ、松田 奈那子

子どもに、絵本でマナーを教えたいと思っているママパパにおすすめなのがこちら。

「挨拶は友だちを増やすためのもの」というテーマで、「おはよう」「いただきます」「ありがとう」「ごめんなさい」など、さまざまな挨拶によって心が楽しくなることを通し、大切さを教えます。

挨拶をすると動物に変身する…というしかけから、小さな子どもでも楽しく学べます。

12.がっこうだって どきどきしてる

がっこうだってどきどきしてる/アダム・レックス、クリスチャン・ロビンソン

『いちねんせいのがっこうたんけん』という絵本を先に紹介しましたが、6歳の子ども全員が小学校入学にわくわくしているわけではありませんよね。中には不安を感じてしまう子どもも…。

そこで読ませてあげてほしいのが『がっこうだってどきどきしてる』という絵本です。

入学する自分もどきどきしているけれど、小学校もどきどきしている…ということがわかれば、少し不安がやわらぐかもしれません。入学前に読ませてあげてほしい1冊です。

6歳の子どもにはいろいろな絵本を読ませてあげて

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分かる言葉が増えてきて、他人の気持ちへ共感できるようになる6歳児。言語能力と共感力をさらに高めてあげるためには、ジャンルを問わずさまざまな絵本を読ませてあげましょう。

ストーリーがおもしろい絵本、感情が豊かに表現される絵本、しかけ絵本、知育絵本など、自分で読めるようになっている本好きの6歳児には、少し長めの児童書を読んであげるのもおすすめ。

さまざまな絵本の世界を体験させてあげてくださいね。

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