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血のつながりはなくても、家族になるという選択
主人公はとある夫婦。夫婦だけの生活も充実していたものの、2人ともいずれは子どもを持つことを望んでいました。しかし、なかなか子どもができず病院を受診してみたところ、実子が望めないという事実が判明。
受け入れがたい結果でしたが、海外で暮らしていた経験のある2人は、血のつながりがなくても家族になれる「特別養子縁組」という制度を身近に感じ、検討することに。
夫婦は特別養子縁組をするために説明会に参加し、制度に積極的な自治体に転居。本格的に赤ちゃんとの出会いを待つことにしました。
特別養子縁組に反対した妻の父
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特別養子縁組で子どもを迎えることを決めた妻は、実父に報告。しかし、父親は娘に苦労させたくないと猛反対します。
夫婦が特別養子縁組を望んでも、そこで出会う赤ちゃんと家族になるのは夫婦だけではありません。家族もまた、特別養子縁組の当事者であるのです。
特別養子縁組に反対する父も、子どもが嫌いなわけではありません。妹が妊娠・出産したときは本当にうれしそうに振る舞っていたといいます。そんな父を思い出し、つらい気持ちになる妻。血のつながりがない子どもを迎えることは、祝福されることではないと言われているように感じてしまったのかもしれません。
父に対し「大変なことがあるのもどんな子に巡り合うかわからないのも実子と同じ」と涙ながらに諭す妻に寄り添ってくれたのは、すでに2児の母である、妻の妹でした。
その後、父とは完全に分かり合えないまま、妻は特別養子縁組で迎え入れる子ども「おにぎりくん」に出会うことになります。
養子縁組にあんなに反対していた父が…?
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父の反対にあいながらも無事に養子縁組の手続きを進め、生まれたばかりの男の子をわが子として迎え入れることになった妻。沐浴や授乳の指導のために病院に入院する妻のもとへ、家族が面会にやってきました。
そこには養子に猛反対していた父の姿も。孫としてかわいがってくれるか心配していた妻をよそに、父の顔はとても優しい「じいじ」の顔でした。その日から数か月たった今では、孫にメロメロになっている様子も描かれています。
父の反対は娘が苦労するのではないかという不安からでした。それも一つの愛だったのかもしれません。
そして今では、血のつながりがない「おにぎりくん」を家族として迎えた一家。新しい家族の形を気づき、温かい日々を築いているようです。
特別養子縁組をする家族の思いをていねいに描いた『養子縁組で親になる』。気になった方はぜひ本編も読んでみてくださいね。