虐待かも?と感じたときのとるべき行動は?
今回の事件を受け、ママリではこのような声が寄せられています。
親でも手をあげれば虐待の時代になりました。
昔の保育士さんは叩いても当たり前の時代を経験されたかもしれませんが、時代は変わりました。
担任の個々の先生どうこうじゃなくて、こうゆうのって、上の人の意識だと思います。
結局、職場の雰囲気って上がしっかり管理できてればまともに機能すると思います
ちゃんとトップがしっかり警鐘を鳴らして末端まで意識改革してほしいです。
もし虐待の心当たりがあるように感じた場合は、どのような行動にうつすべきでしょうか?特定の相談窓口などはあるのでしょうか?
普光院さん:
子どもが園に行きたがらない、先生に対しておびえているように見える、送迎時にきつい対応を見かけた、などは心配ですね。園に行きたがらない場合は、まず、担任の先生に子どものようすを伝えて相談してみてください。保育のやり方が納得できない場合は、なぜそのような方法になっているのか説明を求めたり、「わが家ではこういうことを大切にしているのですが」と家庭の考え方を伝えてみたりしてもよいでしょう。
担任が信頼できない場合は主任や園長に相談します。主任や園長がいい加減な態度で話をはぐらかす場合は、市役所・区役所など役所に訴えます。裾野市の事件でもわかるように、市町村や都道府県には、保育施設も指導する責任があります。市町村は、保育課など保育担当部署が窓口になってくれるはずです。
都道府県の場合は、指導監査担当部署につないでもらいます。
苦痛や恐怖はしつけにならない
今後このようなことが二度と起こらないよう、保護者側がやっておくべきことや意識すべきことなどはあるでしょうか?
普光院さん:
保護者が子どもの園生活に関心をもち、保育参加、保護者懇談会、個人面談などにも積極的に参加して保育者とのコミュニケーションを深め、信頼関係をつくることは防止策の一部になると思います。また、保護者同士もなるべくつながりをもち、何か気になることがあったときは情報交換できたほうが安心です。
保護者が保育者に子どもの「しつけ」を求めることもあるようですが、子どもに苦痛や恐怖を与えることはダメージにはなっても「しつけ」にはなりません。保護者も子どもの人格を尊重すること、子どもが自分のペースで育っていくことについて理解をもち、園と向き合うことが大切だと思います。
親として園と向き合う意識を
親と園との間で信頼関係を築くことが、子どもを守る鍵になるようです。保育園に子どもを通わせている親は共働き家庭がほとんど。無意識にも園に子育てをまかせっきりになってしまっている部分もあるかもしれません。子どもは保育園と一緒に育てていくものという意識を大切にしていきたいですね。
今回取材をさせていただいた普光院亜紀さんが著者の『後悔しない保育園・こども園の選び方 子どもにとって大切な12の視点』では、保育園を選ぶうえで大切なポイントについてまとめられています。保育園との関わり合い方についてもよいヒントになりそうですよ。ぜひそちらも読んでみてくださいね。
PR