子どものお昼寝中、先生たちは何をしている?
保育園に通う子ども達は、お外でたくさんあそんだり、お散歩に出かけたりと、午前中はしっかり体を動かす保育や、製作、絵本、おもちゃで遊んだりと、室内でもいろいろな遊びをして過ごします。そして給食を食べた後は、皆でお昼寝の時間。15時ごろまで睡眠をとり、午後からお迎えの時間までまた元気いっぱい遊んで過ごします。
保育士の先生も、毎日子ども達の傍で一緒になって遊んだりしていますが、子ども達が眠るお昼寝の時間は何をしてるのでしょうか?あまり知られていない「子どもがお昼寝中の先生たち」についてご紹介します。
お昼寝時間は子どもの年齢により異なる
画像:o-dan.net
保育園でのお昼寝時間は、クラス(年齢)によって違います。0歳~2歳児クラスはしっかりと午睡(お昼寝)時間を確保できるように配慮していますが、5歳児クラスになると、小学校生活に向けて午睡がなくなり、休息時間を設けている園も。
午睡時間は、大体12時半~15時の間でとる園が主流のように思います。年齢によって入眠時間の差はありますが、起床時間は15時ごろです。約1時間半~2時間半ほどのお昼寝時間があります。
お昼寝時間中、先生たちがしていること
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保育園やこども園のお昼寝時間中、すべての先生が子どものそばを離れることはありません。先生は保育室に残り、子ども達の安全を見守る義務があるのです。
SIDS(乳幼児突然死症候群)への配慮として、私の勤務園では、午睡が始まってから5分または10分に1度(年齢によって違う)、呼吸の確認を行っています。タイマーをかけ、クラス全員の鼻や口元、胸の動きを見て、呼吸しているかどうか確認します。また、うつぶせ寝ではないか、布団が顔に被っていないかなども確認しています。
また、眠れない子の対応も行います。
園児たちは、しっかり園生活のリズムが身についていて、午睡時間になると眠たくなって寝てくれますが、時々眠れない子どももいます。そんな時は、先生が抱っこして寝かせてあげたり、トントンして安心できるようにしたり、ちゃんと午睡できるよう配慮しています。
また、途中で目が覚めてしまい、皆より早く起きてきた子にも、もう一度眠れるようトントンします。もう目が覚めた子には、おもちゃや絵本のうち静かに遊べるものを渡して、全体の起床時間まで待てるようにしています。
その他にしていること
子ども達のお昼寝中、先生たちも「一緒に休憩」とはいきません。もちろん順番に休憩時間を設けている園もあると思いますが、大人だけで会議をしたり、打ち合わせをしたりできるのは、午睡中のみ。とても貴重な時間として活用しています。
以下のようなことも、お昼寝中に行っている仕事の一部です。
- 連絡帳の記入
- 昼食
- 子ども達の荷物の整理
- 会議(職員会議・保育案会議・行事やその他の会議)
- 書類作成(日誌・週案・月案・おたより・個人記録など)
- 園内や保育室・トイレ等の掃除
- 行事の準備
- 製作物の準備
- 午後からの保育準備
毎日全部ではありませんが、日々行っていることがほとんど。お昼寝時間だけではこなしきれず、勤務時間内に終わらないことも。優先順位をつけて行いつつ、残りは保育が終わってから頑張って対応しています。ときには残業することも。
子どものお昼寝中も、最善の保育のために頑張っています
保育園やこども園などの、午睡時間がある施設の先生達の「お昼寝時間」について紹介しました。午睡時間を有意義に使って、子ども達にとって最善の保育を考えています。
お昼寝中も、しっかり先生たちが見守っているので、安心してお子さんを預けてくださいね。