ワンオペ育児とは?
ワンオペ育児とは、夫婦どちらかが家事や育児をこなすこと。家事・育児を夫婦のうち1人が行う状況になると、やはり大変です。子どもにつきっきりでいると家事が進められませんが、家事をしていると子どもの行動に寄り添うことはできません。
ワンオペ育児でつらいときほど、子どもに対して「片付けて」「早くして」「それはダメ」と、注意してばかりになりませんか。そのうち子どもの機嫌が悪くなり、うまく相手をできない自分が嫌になってしまったり…。
ワンオペ育児、皆さんはどう乗り切っているでしょうか?保育士ママの私が勧めるワンオペ育児の攻略法、それは「頑張らないこと」です。
「頑張らない」ことを頑張る
ワンオペ育児だと「あれもこれも全部私がやらなきゃ」と、普段より頑張ってしまうことはありませんか。普段2人でやっている、もしくはやりたい家事を1人でやろうとすれば、できなくて当たり前です。
保育士として、頑張り屋さんの保護者の方はとても多いと感じますが「やらないと」と思うと「できていないこと」に目がいきがちになりますよね。人は「できていない」と感じると、焦りやイライラがわいてくることがあります。
ワンオペ育児の負担感を攻略するには、その頑張っていることを「頑張らない」が大事。そうすることで親のイライラを軽減し、ワンオペ育児を乗り切れるはず。私の経験も含めて、親がしなくていいことをお伝えします。
「いつもワンオペ育児」という方は全部を取り入れるのは難しい(翌日がより大変になってしまう)と思いますが「もう今日はつらい!」という日にやめちゃうことリストとして、持っておいてください。
1. 片付けなくてもいい
画像:o-dan.net
何度片付けても、散らかるのがおもちゃ。次から次へと出す子どもに悪気はないのですが、みるみるうちに家の中が散らかってしまい、「片付けて」と言ってしまいますよね。
でも、ワンオペ育児で疲れたな、という日だけは「おもちゃ片付けなくていいよ~」と、明日一緒に片付ける約束をして、次の日を迎えてもOK。気になる方は、すみっこに寄せるだけでちょっとすっきりしますよ。思い切って「片づけないぞ」と決めるだけで気持ちが楽になります。
2. 食事作りは頑張らない
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手作りご飯にしたいという方も、ワンオペ育児がきつい1日くらいは、楽できる適当ご飯にしてしまいましょう。レトルト、冷凍食品、惣菜、テイクアウトなど、うまく利用してみませんか。
親も子どもとゆっくりご飯を食べる時間が取れて、容器を捨ててしまえば片付けも楽。今日の楽しかった話などをしたらより楽しそう。「何を食べるか?」も大切ですが「誰とどんな雰囲気で食べるか?」も、大切な食育なのです。
3. きょうだいげんかは止めない
ささいなことで始まるきょうだいげんか。おもちゃや場所の取り合い、お互いの口調や言い草等がきっかけけんかが始まってしまいます。大人が仲介に入らないと収拾がつかないことがあり、ついさっさと止めに入っていませんか。
ワンオペ育児の日だけは、止めずに「けんかしてていいよスタイル」にしてみるのも手。意外と「やっていいよ」と言われるとちゅうちょしたり「けんかを始めたのに親が怒らない…」とけんかの原因も忘れて不思議がることもあり、効果的かも。もちろん手が出てけがをしそうなときは止めるしかないのですが…。
4. 親のやりたいことを我慢しない
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「今日は一日ワンオペだし、子ども達が寝てからしよう」と思っていることがあれば、遠慮せずやってみてください。できないと思っていたことができた充実感で、親のストレスを少し発散できます。
子どもが邪魔をするだろうと構えていても、子どもは意外と「いいよ」とやらせてくれたり、ときには手伝ってくれたりと、協力的になってくれるかもしれません。スマホやテレビをのんびり見たり、コーヒーを飲んでゆっくりしたり。読書や料理などの趣味も、できる範囲でやってみるのも良いでしょう。
親の気持ちに余裕を作ることを第一に
おいしいご飯も愛情ですが、子どもにとっては親が笑顔で隣にいることで、十分幸せを感じられます。あれもこれもしなきゃと頑張りがちなところを「頑張らないように頑張る」。その努力で、丸一日のワンオペ育児でのイライラを減らしてみましょう。
「頑張らない」は日々一生懸命な親にとっては意外と難しいこと。でも、親の気持ちに余裕ができることで、子ども達も自然と余裕ができるはず。兄弟げんかをせず仲良く遊べる時間も出てくるかもしれません、
もちろん「頑張らないつもりが、頑張らなきゃいけなくなった」ということがあるかもしれませんが「頑張らなくて済むなら頑張らないぞ」というマインドでいるだけで、ワンオペ育児に向かう気持ちが、ほんのちょっと軽くなるように感じませんか。ワンオペ育児を頑張っている方、日々お疲れ様です。ぜひ「頑張らないを頑張る」を試してみてくださいね。