©海原こうめ
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これがマタニティハイ?
妊娠したことがうれしい友人・りなちゃんは、妊婦健診のたびにエコー写真を送ってきます。主人公・あみさん夫婦が不妊治療中だと知っているにも関わらず、まるで見せびらかすような態度に、あみさんはモヤモヤしていました。
さらに後日、母子手帳が交付されると、あみさん宅に「見せに行く」といいだしました。これにはあみさんもギョッとします。
距離を置かないと、しんどい
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不妊治療中のあみさんにとって、頻繁にりなちゃんから連絡がくるのはつらいことでした。あまりにも妊娠ムード一色のりなちゃんとは「距離を置こう」と決めます。
ですがそんな矢先、あみさんの体調には変化が。
念願の妊娠、りなちゃんに伝えると…
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りなちゃんの妊娠話にうんざりしていた矢先。やっと、あみさんも妊娠。迷いながらも、妊娠報告をすると、とても喜んでくれたりなちゃん。モヤモヤした思いが晴れ、また仲良くできそうな雰囲気になっていきます。
妊娠の話題に関する感覚は人によって少し異なるものですが、不妊治療中や妊活中の方への配慮は気を付けたいところです。妊婦さんと触れ合うことで自分もあやかりたいと思う人も中にはいる一方、できるだけ距離を置きたいと思う人もいます。相手の感覚に配慮してお付き合いを考えたいですね。
作品ではこのあとも、りなちゃんとあみさんの2人は妊娠経過をめぐってトラブルに。りなちゃんだけが流産してしまい、その後の付き合い方をめぐって双方の価値観はすれ違うのです。そして気づけば、友人関係は修復困難な状態に。
特定の立場のとき「どう扱われたいか」といった部分に決定的な差があると、なかなかうまくお付き合いできないことがあります。この作品では、女性同士の妊活・妊娠をめぐる人付き合いの難しさを改めて考えさせられます。