©kato_usausako
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気づいたら犯人を追いかけていた
ある日の深夜、突然玄関の扉が開き、見知らぬ人が侵入してきました…。想像しただけでもゾッとする、恐怖体験です。
さらに、あろうことか、犯人を追いかけた かとさん。残念ながら、取り逃がしてしまいますが、一歩間違えれば命に関わる危険な行為でした。悔しさと恐怖心を抱え、泣きながらアパートの部屋へ戻ります。そしてすぐに、警察へ通報しました。
全身の震えを感じながら、通報
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通報からほどなく、警察官が駆けつけてくれました。現場検証と聞き取り調査を受けたかとさんですが、犯人につながる有力な手がかりは見つかりませんでした。
そして、刑事さんと話している中、2週間前のできごとを思い出します。
今回が初めて…では、ないかも
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2週間前のできごとを思いだし、刑事さんに話すと「何回も入られている可能性がある」と告げられます。さらに、お金が目的ではなかった…つまり、犯人の目的は「かとさん自身だったのかも」と言われ、ますます事の重大さを実感。とんでもなく、おそろしい体験をしてしまいましたね…。
今回は、何事もなく、かとさん本人は無事でした。ところが、「何もなくてよかった」では、済まされないのが性犯罪です。恐怖体験そのものがトラウマになります。まずは、犯罪にあわないよう、防犯意識を高めることが重要です。それでも、犯罪に巻き込まれたり怖い思いをしたりしたら、迷わず警察へ通報してください。
改めて、性犯罪の怖さを感じるエピソードでした。身の安全には十分気を付けたいですね。
『本当にあったちょっと怖い話』の著者である加藤かとさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「この漫画を描いたのはもう2年以上前なのですが、私のような思いをする人が1人でもいなくなれば、と注意喚起の意味も込めて自身の体験を漫画にしました。
性犯罪は身近にひそんでいます。私は「まさか」変質者が入ってくるなんて思いもせず、「つい」施錠を忘れて寝てしまったところに侵入されてしまいました。
こんなドラマみたいなことが自分に起こるなんて思いもよらず、少しの油断が被害につながったのかもしれないと思っています。
この事件は犯人を示す証拠が少なく、誰も捕まらないまま終わりを迎えました。
事件から20年近く経ち、犯人はこのときのことなど気にもせず、幸せに暮らしているのでしょうか?
しかし被害者である私は、今でもはっきりと当時の恐怖を思い出します。
この漫画を読むことで、こうした事件が「何もされなくてよかったね」で終わらないということについて、みんなで考えるきっかけになればうれしいです」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。