©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
絵を教えることの本当の意味
ある日、展覧会に向けて子どもの絵について話し合っていた先生方。すると、たま先生クラスの子どもが描く絵が「硬い」と指摘されてしまいました。たま先生は「どうやって描いたらいいかわからない」と訴える子どもにお手本を描き、技術的な指導を行ってきました。
すると、その結果「先生みたいにうまく描けない」と萎縮してしまったり、先生のように「上手に描く」ことが正解だと考えたりする子があらわれ、全体的にのびのびとした雰囲気が失われてしまったのです。
指摘されたことで、すごくもったいない指導をしてきてしまったと感じた たま先生。ある決意をします。
絵を描かなくなった幼稚園教諭
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
たま先生は、子どもが「作る喜び」に目覚めたことをうれしく感じ、絵を描くことが減りました。ですが、必要なときには描いているようです。大人が楽しむ姿は、きっと子どもの刺激になりますね。
そして、先輩教諭から新たなことを学び、先生として緊張していた日々が和らぎます。
先生は「教える人」じゃない
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
©decoboco.tama
先輩教諭の言葉で、肩の力が抜けました。先生とは、教える人ではなく、「子どもの力を引き出してあげる人」という言葉、なんだかジーンときますね。先生だって、1人の人間です。何でも完ぺきにできるワケではありませんね。そして、子どもの前で少しずつ素を出せるようになりました。和気あいあいとした保育室の雰囲気がほほえましいですね。
本作では、幼稚園教諭の悩みや葛藤が赤裸々に描かれています。先生も、日々たくさん学んで試行錯誤をし、経験を積みながら、子どもと真剣に向き合ってくれているのですね。改めて、教えることの難しさを痛感するとともに、子どもと接するときは、そんなに肩ひじ張らなくていいのかな…と、思える作品です。