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体力作りに励んでいるのに体育が苦手な長男
安田ふく子さんの長男であるハルくんは、体力づくりをしているにもかかわらず体育が苦手。腹筋は割れているのに学校の体育では「できない人」扱いされることを、気にしていたそうです。
ルールを守ることに固執する性格から、体育の授業でも適度にルールを守る判断が難しく、周囲からは体育が苦手なように見えてしまったのかもしれませんね。
先生からスカウト!なのに長男は…
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ある日、ハルくんは体育の先生から駅伝選手としてスカウトされます。日ごろから体力作りをしているからか、走り方に素質があるとみられたのかもしれませんね。
その話を聞いた安田ふく子さんは、長男が認められたことに大変喜びます。しかし、ハルくんいわく「やらない」「断った」とのこと。
その先生は言うことと行動の矛盾が大きく、ハルくんが大嫌いな先生だったのです。安田ふく子さんは、長男のその判断に納得がいかないようす。
大人の矛盾を嫌う、子どもの心の葛藤
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「先生が嫌いなら割り切ってチャンスを手に入れる手段も必要」という安田ふく子さん。ハルくんも駅伝で走ってみたい気持ちはあったのですが、ハルくんはそのままジョギングに出かけてしまいます。
ふく子さんの気持ちも、ハルくんの気持ちもわかる難しい話でした。体育の先生を見返せば良いというふく子さんも、矛盾したことを言う先生が嫌いというハルくんの気持ちも、どちらも間違っているわけではありませんよね。
子どもなりの葛藤や、それに向き合う親の心がていねいに描かれた作品です。難しい時期といわれる思春期の育児について知りたい方にとって、参考になりそうですね。