©神谷もち
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自分の生い立ちへのコンプレックス
0歳児の娘を「かわいくない」と思っている主人公。そこで、学を身につけさせようと考えます。主人公が娘の将来を悲観してしまうのは、主人公自身が自分の生い立ちに不満を抱いていたからでした。家が貧乏で教育を受けられなかったこと、家を出るためにキャバ嬢になり、見た目にこだわって生きてきました。
その生き方は決して「悪いもの」ではありません。しかしコンプレックスに感じていたゆうみは、愛娘には苦労をさせたくないと思い、まだ0歳の娘を高額な塾に入会させることを決めます。
娘への期待がふくらむ
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娘の将来を真剣に考えているからこそ、高額な塾へ通わせることにためらいがありません。しかし今度は、娘に対する期待がふくらみ続けています。前向きなのは良いことですが、容姿を悲観していた時との振れ幅が大きいですよね…。
そして塾の体験日、思わぬ人物と顔を合わせることになります。
知り合いのママと再会
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塾の体験日、そこで出会ったのは知り合いのママ2人。同じ区内に住んでいるため、児童館や室内遊び場などで何度か顔を合わせたことがあります。2人とも美人なうえに、2人の子どもも美形…。つい、他の子と娘を比べると落ち込んでしまう主人公は、このママ友2人に苦手意識を感じていたのです。
本作では、娘の容姿にコンプレックスを抱き、将来を悲観してしまう母親の様子が描かれています。コンプレックスを払拭するため、洋服や教育にお金をつぎ込みますが、いくらお金をかけても心のモヤモヤは晴れることがありませんでした。
必要以上に娘の将来を悲観してしまうのには、理由がありました。今の娘と自分の過去を重ねてしまっていたのです。親心から、子どもには苦労をかけさせたくないと思う気持ちはよく理解できます。ですが、子どもの人生は子どものもの。親の期待や理想が子どもを苦しめることもあるかもしれません。
親も人間だからこそ、理想通りでないことにモヤモヤすることはあるでしょう。しかし、まずはありのままの娘を受け入れて、どう幸せに育てるかを考えられるといいですよね。