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知り合ったばかりのママ友「ワクチン打っちゃった?」
河野りぬさんは、当時わが子と2人きりの時間に閉塞感を覚えていました。よい出会いはないかと、思い立つように息子と外出をすることにします。
そこで偶然見つけたおしゃれな雑貨屋。店主は女性で、同じ母親でした。タカヨというその女性は、とても気さくな雰囲気で河野りぬさんは楽しく話していたのですが、いきなりワクチン接種について質問をされます。一体どういう意図でその話題を持ち出したのか、ちょっと気になりますよね。
江戸時代をお手本にしている「自然派」のママ友
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タカヨは、江戸時代のライフスタイルをお手本にする自称自然派ママでした。河野りぬさんは、その考え自体には否定的でも肯定的でもない中立の立場。しかし、タカヨはこのライフスタイルがいかにすばらしいかを河野りぬさんに押し付けるようになります。
予防接種をしない、冷房をつけないというタカヨ。決してタカヨの考えの全てが悪というわけではありませんが、江戸時代と現在は気候が違いますし、医学も変化している部分がたくさんあります。タカヨのような極端な生活スタイルは、誰にでも当てはまるものではないでしょう。
いくら自分にとって良いものでも、相手に対して「あなたが無知である」というような姿勢で勧めれば嫌な思いをさせてしまうことがあります。あくまでもそれぞれに考えがあることを念頭に置いて、相手を尊重する人付き合いをしたいですよね。
思考、ライフスタイルは人それぞれ
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タカヨはその後、どんどん極端な思考を強めていきました。信じるものがあり、人に伝えたいという思いが強すぎたのでしょう。その彼女なりの正義感は、周囲の人から受け入れられることはありませんでした。
孤立してしまったタカヨですが、コロナ禍になりさらに独自の主張を強めます。もう誰にも止めることはできないかもしれません…。宗教、政治的概念、生活スタイル、医療のとらえ方、など、考えは人それぞれ。すべての意見が一致している人を探すことのほうが大変かもしれません。
自分と考えが違うから、排除をする、引き込む、という考えではなく、それぞれの考えを認め合えればいいですよね。さまざまな情報に簡単に触れることができる今、その情報の正確性も気にしつつ、自分の生活に必要なものだけをうまく取り込めるような、柔軟な考え方は大切だと感じます。