©神谷もち
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ようやく手に入れた幸せ
地元を抜け出し、キャバ嬢として働きながらジムに通い、自分磨きを続けてきました。結果、年収3000万円の社長と出会い結婚。3か月後には妊娠をし、まさに幸せの絶頂でした。
ところが、娘が生まれたことがきっかけで、自分のコンプレックスが再燃してしまいます…。
待望のわが子と対面し
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待望のわが子を腕に抱き、幸せいっぱいの ゆうみ。これから、大切に大切に育てていこうと決意します。ところが、生まれたばかりのわが子の容姿を、実の妹にバカにされてしまったのです。たとえ家族でも「豚鼻」だなんて失礼ですよね…。
誰に何を言われても「わが子はかわいい」と気にしないことができるといいのですが、ゆうみの心には大きな呪いとなって残ってしまいました。
その後、子育てに奮闘する日々が続きます。夫は娘を溺愛し「やっぱり自分は幸せ」と感じる日々。娘・愛理が生後6か月のとき、児童館デビューを果たします。
つい、まわりの子と比べてしまい…
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愛理ちゃんが生後6か月のとき、児童館デビューを果たしました。するとそこで、りゅうせいくんママと、のあちゃんママに出会います。ママ友の容姿をチェックし「一緒にいてそん色がない」と考えた主人公。そして今度は、わが子と他の子の容姿を見比べて「うちの子はかわいくない」と思ってしまったのです。
本作では、自分のモノサシでわが子をブスだと決めつけ、娘の将来を悲観してしまう母親の葛藤が描かれています。コンプレックスの大小は、他人にはわからないものですが、わが子の人生はわが子のものであり、親が悲観して未来を不幸だと決めつけることはできません。ゆうみは愛理の成長とともに未来への不安を強めていきますが、夫に相談したことで自分のコンプレックスに気づき、娘にとってどうすることが幸せにつながるか、改めて考え直すことができたといいます。
子を思う親だからこそ抱いてしまう不安や、自分のコンプレックスをわが子にも重ねてしまう行動が繊細に描かれ、さまざまなコンプレックスや劣等感との向き合い方について、考えさせられる作品です。