横浜市の保育園ってどんなものがあるの?
共働きの方が妊娠・出産すると、次は会社にいつ復帰するか、復帰するためにはどの保育園に預ければよいか、といった事が問題になってきますよね。横浜市は数年前に待機児童ゼロを宣言しましたが、その後さらに出産数が増えた事もあり保育園に入れず困っている家庭はたくさんあります。
保育園を選ぶうえで考えなければならない事の一つに保育料があります。入る保育園によって横浜市から補助金が出るのか出ないのかはとても重要。では実際に横浜市にはどのような保育施設があるのでしょうか?
1.保育所
いわゆる「認可保育園」です。行政庁が定める施設条件をクリアした施設です。公立と私立があり、横浜市全体で614施設、定員51,444人となっています。この保育園を申し込むには区役所に申請を出す必要があります。その上で区が保育を必要とする家庭を優先して、各保育施設に割り振られていく仕組みとなっています。
2.家庭的保育事業
保育士もしくは保育の研修を受けて市町村の認定を受けた「家庭的保育者」が、自宅等で子供を保育します。この事業にはさらに2種類に分けられます。
- 家庭保育福祉員
- NPO等を活用した家庭的保育事業
主にNPO団体が区と協力して立ち上げた保育施設になるので、公立・私立といったくくりはありません。預かってくれる時間は16時30分までが基本で、延長保育がない施設もあります。
延長があったとしても19時までとわりと短い場合が多いでしょう。また、ここは3歳未満までの子供を対象にしている場合が多く、1施設で預かれる子供の人数も10人未満と小規模なのが特徴です。
3.認可外保育施設
- 横浜保育室
- 小規模保育事業
- 一般認可外保育施設
- 事業所内保育施設
- ベビーホテル
認可外保育施設はすべて私立になり公立はありません。「横浜保育室」はいわゆる認証保育園にあたります。3歳未満の子供を対象にしており、行政庁が定める施設の条件は満たしていませんが、横浜市独自が定める基準は満たしている施設です。
そのため独立した保育施設を構えているところはほぼなく、大抵は商業ビルの1フロアを保育施設にしています。運動場がありません。この保育園を選ぶ場合は保育園に直接申し込み、保育料の支払い等も直接のやり取りが必要です。
また「小規模事業保育」は横浜市が待機児童ゼロ対策として近年に新しくできたものであり、2歳未満をの子供を対象にし6~19人が定員となっています。
横浜市にある保育園の料金相場
認可保育園の基本保育料金
認可保育園の保育料は、家庭が納めている市民税所得割課税額によって決められています。これは公立・私立問わずすべて同じ料金となっています。他にも家庭的保育事業や、認可外でも小規模保育事業が対象になります。保育料は全部で27段階に分かれています。第二子になると上記の約1/3の料金で保育園に預けられます。
認可保育園で基本の保育料金以外にかかる料金
横浜市の認可保育園において、公立と私立で大きく違う点は、公立保育園には延長保育サービスが無いという点になります。開園時間は7時30分から18時30分までです。なので延長料金や夕食代が別途かかることもありません。そのため、公立保育園は基本料金の他に別途かかる費用はほぼないでしょう。
私立の保育園は延長保育サービスがあります。保育園によって差はありますが、最大で21時まで預かってくれる保育園があります。その場合、30分ごとの延長料金と夕食代が別途費用としてかかります。その他帽子代などの費用もかかります。
横浜保育室の基本保育料金
横浜保育室の保育料金は58,100円を上限としていますが、一定の所得以下(市民税所得割課税額が228,900円以下)の家庭は最大で50,000円の軽減があります。その他にも、兄弟が横浜保育室・認可保育所・認定こども園・家庭的保育事業・小規模保育事業・事業所内保育事業・幼稚園等を利用されている場合も最大で18,000円減額されます。
横浜保育室の保育料金は上限が決まっているので、家庭によっては認可保育園に入るよりも保育料金を安く抑える事ができます。
横浜保育室の基本保育料金以外にかかる料金
横浜保育室にも延長保育サービスがあります。園によって差がありますが最大21時まで預かってくれます。そのため横浜保育室でかかる費用は、基本保育料金の他に延長保育代、帽子代があります。
また横浜保育室では途中で退園する場合、退園料が必要となることがあります。この制度は保育園ごとに違いますが、多いのは退園の1ヶ月前を過ぎてからの退園希望となると、1ヶ月分の保育料金の半額を負担することになります。
保育園選びは、かかる料金とサービスを踏まえて選ぼう
保育園を選ぶ際は、何を基準にしますか?家から近い、保育料金が安い、夜遅くまで預かってもらえる、保育士さんが親切など、人によって優先すべき条件は異なってくるでしょう。ここ数年、横浜市は保育園の充実に力を入れてきました。
そのためか、必ずしも認可保育園が一番というわけでは無くなっています。認可より無認可の保育園の方が、忙しいお母さんにとっては都合のいい場合があります。肩書きだけにとらわれず、どの保育園が我が子と自分にとって一番いいのか、よく考えたうえで最適な選択をしてくださいね。