保育園と保育所の違いは?
よく耳にする「保育園」と、あまり聞き慣れない「保育所」ですが、何が違うのでしょうか?
実は、どちらも全く同じものを指しています。法律上の正式名称は「保育所」ですが、「幼稚園」に語呂を合わせて「保育園」と呼ばれるのが一般的なんです。
児童福祉法によると、”保育に欠ける乳児または幼児を保育すること”を目的とし、知事の許可を得て、地方公共団体や社会福祉法人などが設置することになっています。0歳~小学校就学前の子供が保育の対象です。
また、児童福祉施設最低基準によると、保育士一人あたりの乳児・園児の数は下記の通りです。
- 0歳~1歳未満児:3人
- 1歳~3歳未満児:6人
- 3歳~4歳未満児:20人
- 4歳以上児:30人
認可保育所の特徴とは?
認可保育所とは、「保育所最低基準」を満たしており、都道府県知事によって認可された児童福祉施設のことです。
保護者が仕事や病気などで、日中子供をみられない場合のみ入園希望を申請できます。たとえ祖父母と同居していても、その健康状態や年齢などの条件を満たしていれば、入園が認められる場合もあります。
- 定員:60名 但し小規模保育所は20人以上
- 基準面積:0歳~1歳児の一人あたりの保育室の広さは、3.3㎡
- 保育料:区市町村が徴収。親の収入によって異なるが約1~4万円/月
- 開所時間:11時間が基本
- 申込:各市区町村にて
また、認可保育所はベテランの保育士が多く働いているので、初めてのことが多い最初の赤ちゃんを預けるにはとても安心ですね☆
認可外保育所の特徴とは?
認可外保育所とは、都道府県知事から認可を受けていない児童福祉施設のことです。
東京都の「認証保育所」や川崎市の「認定保育所」も、認可外保育所に分類されます。尚、「ベビーホテル」や「託児所」、「保育室」なども認可外保育所に分けられます。
- 定員:各保育施設によって様々 定められていない
- 基準面積:最低基準の定めなし 各保育施設の判断
- 保育料:各保育施設が自由に設定
- 開所時間:定めなし 各保育施設が自由に設定
- 申込:希望すれば誰でも、保育施設に直接申し込んで契約可能
全て民間で運営されていますが、中には、国や自治体の公的補助を受けている認可外保育所もあります。また、延長保育の時間が比較的長いので、フルタイムで働きたいワーキングマザーには、認可外保育所の方が良いかもしれませんね☆
認証保育所の特徴とは?
認証保育所は、東京都独自の制度で、他の自治体では別の呼び方がされる場合があります。
東京都では認可保育所が不足しているにも関わらず、待機児童は増すばかりで、都民のニーズにこたえられない実態がありました。そこで、保育分野に企業からも参画しやすくなるよう、認証保育所制度は創設されたのです。
認証保育所の特徴としては、駅前基本型のA型、保育室からの移行が中心の小規模・家庭的保育所のB型があること、全ての認証保育所で0歳児保育を必ず実施していること、開所時間が長いことなどが挙げられます。
- 定員:A型 20~120名 B型 6~29名
- 基準面積:0歳~1歳児の一人あたりの保育室の広さは、2.5㎡まで
- 保育料:認定保育所が徴収 料金は上限設定があり1ヶ月あたり0-2歳児が8万円、2歳以上児が7万7000円
- 開所時間:全ての認証保育所が13時間以上の開所を義務づけられている
- 申込み:認証保育所と保護者の間で直接契約 親が働いていなくても申請可
英語や音楽などの教育プログラムをとり入れている所もあって、子供の将来のために認証保育所を選ぶパパやママもいるんですって☆
子供にとって保育園は「生活の場」
認可・認可外・認証の保育園には、それぞれ長所・短所があります。また、各保育園によって雰囲気が異なり、料金も様々です。ですから、事前に自分の目で確かめておくことが大事です。
保育園は子供にとって「生活の場」です。家庭環境や子供にベストマッチの保育園を選ぶために、見学に行くことをおすすめします。ママが産後まもなく働く場合は、可能ならば、妊娠中から見学しておくと良いですよ☆