最近増えている「主婦起業」って?
起業とは、組織に属さず自分で新しい事業を起こすことです。主婦が起業する場合、まずは個人事業主としてスタートし、利益が出てから、税金の問題などを考慮して法人になると良いです。
結婚、出産、夫の転勤などで仕事のキャリアを中断した専業主婦が、子育てが少し落ち着いたことなどを機に起業するパターンが多いようです。自分らしく好きなことをして働きたい、仕事と家庭の時間を両立して働きたい。そんな思いを持った主婦が起業に目を向けることが増えてきています。
事業内容は様々で、趣味や特技を活かしたものや、ネットを使い在宅で行うものなど多岐に渡ります。主婦の起業例をいくつかご紹介しますので、起業のヒントにしてみてくださいね^^
子育てサロン系
自分自身の子育ての知識を広めるために講座を開くケースが多いです。自宅やカルチャー施設を利用し、ネットや地域のコミュニティなどで参加者を募ります。
経費とのバランスをみて参加費を設定し、利益を出します。具体的には、ベビーマッサージ、アルバムづくり、産後ヨガ、親子体操などです。
ショップ(実店舗)系
店舗を借りるのではく、自宅の一部をショップとして開くことからスタートする人が多いようです。浸透するまでにはやや時間はかかりますが、経費的が少ない分、時間をかけて口コミや宣伝をしていくことで広がっていくケースが多いです。
具体的には、ネイルサロン、エステティックサロン、整体院、パン・スイーツ店、保育室、リサイクルショップ、飲食店などです。
ネットショップ系
インターネットを使って、自分で製作したものや商品をセレクトするなどして販売します。ネットの普及により、昨今爆発的に増えている業務形態です。
具体的には、マタニティウェア、子ども服、育児グッズ、アクセサリー、布小物などです。
講師・アドバイザー系
かつて、自分自身が体験をして「これは素晴らしい!」と感じた経験から、他の人にも教えたいとの意欲が芽生え、起業する方が多いようです。関連する資格を取得していると有利です。
具体的には、整理収納アドバイザー、ベビーマッサージ、アロマセラピー、カラーセラピーなどです。
カルチャースクール系
上記の講師・アドバイザー系が発展したタイプ。自分が主宰するスクールの講座に、講師を招いて運営します(自分が講師を兼ねる場合もあります)。
生徒からの受講料から、講師への謝礼金などの経費を引いた金額が収入になります。具体的には、知育教室、英語教室、音楽教室、料理教室、体操教室、フラワーアレンジなどです。
手作り・クラフト販売系
趣味の範囲内で作っていたものが、ママ友や地域の中で話題となり、仕事となっていくケースが多いです。
元々好きなことで、更に収入にも繋がるダブルの喜びがあり、育児だけの生活から開放されて非常にストレス発散になっているとの声がよく聞かれます。
具体的には、子供服、入園・入学グッズ、雑貨、アクセサリーなどです。
在宅ワーカー系
結婚前や出産前に就業していた会社から個人的に依頼を受けて仕事を続けるケースが多く、新たな知識や技術を必要としないので非常にスムーズに企業ができます。
在宅での就業も多く、時間の融通がきくのが魅力。就業時に身に付けた専門スキルが評価されることが多く、芸術的な業務が多いのが特徴です。
具体的には、Webデザイナー、HTMLコーダー、ライター、DTPオペレーター、グラフィックデザイナー、カメラマン、記帳代行、メイクアップアーティスト、ガーデンデザイナー、MCなどです。
その他
自分自身が企業するのではく、起業する人のサポートやコンサルティングにまわる人も増えています。起業している人やお店などを紹介するなど広報的な役割を担ったり、オフィススペースを貸すだけ、なんて業務もあります。
具体的には、情報サイト運営、イベント企画運営、コワーキングスペース運営、WEB戦略コンサルタントなどで、自分で起業するよりリスクの少ないのでサポートを選ぶ主婦も増えています。
実際の起業の流れ
まずは、個人事業主としての開業届を出す必要があります。必要な書類は、「個人事業の開業届出・廃業届出」と「所得税の青色申告承認申請手続」です。
届出書は国税庁のホームページからダウンロードできます。(ホーム>申告・納税手続>税務手続案内>申告所得税関係 のページからダウンロードできます。)
届出書を作成し、納税地を管轄する税務署に持参または送付します。
あとは、例えばネットショップで起業するのであれば、ショップのホームページを作成して実際にスタートとなります。
所得税の青色申告をすることで、経費として年間65万円まで認められます。注意するべき点は、確定申告をする必要があるので、毎日経理をつける必要があります。
主婦が起業するメリットとデメリット
メリットは、自分の趣味や特技、資格などを仕事に活かせることです。つまり、自分の好きなことを仕事にできます。また、忙しい家事と育児の間でも自分ができるペースで仕事を始められ、子供の成長とともに時間が増えるにつれて仕事のペースを変えることもできます。
デメリットは、家庭との境界線が引きにくいこと、自分で時間を管理しなければならないことです。家庭との境界線は自分でつけ、集中して働く時間を作る必要があります。
また、会社員ではないので雇用保険がありません。加えて、事業でもしも負債が出たら自力でどうにか解決せねばなりません。
自分らしく働くということ
起業をして働くということは確かに簡単なことではありません。ですが、自分らしくいきいきと働ける新しい可能性を持っています。現状を変えたい、ステップアップしたいと思ったときが起業の良いタイミングです。
主婦だからこそできる、主婦ならではの目線を活かしたサービスもたくさんありますし、自分のしたいこと、自分にできることを仕事にして輝いてる女性はとても素敵ですよね。
これを機に、一歩踏み出して「起業」してみませんか?