ぬり絵コピーに奔走!ナウルパビリオンの舞台裏
2025年の大阪・関西万博には、個性豊かな各国のパビリオンが設けられています。太平洋の小さな島国・ナウル共和国もその一つで、多くの来場者が訪れている人気のパビリオンです。
ところが、来場者の間で「行ってみたら誰もいなかった…」という声がちらほら聞かれているよう。この件に関して、ナウル共和国政府観光局(公式)さんが、お詫びと理由をXで語りました。その理由が思わず笑ってしまうシンプルで愛らしいもので…。
【お詫び】
ナウル共和国パビリオンでナウル人スタッフがいない時間が多いという苦言をいただいており申し訳ありません。基本的にスタッフがいない時間は、足りなくなった「激ムズ ナウル島ぬり絵」用紙のコピーに行っております。少ない人員で運営しておりますので、ご理解いただければ幸いです。 ※1
Q. 激ムズ ナウル島ぬり絵とは?
A. ナウル共和国政府が用意した、万博での子ども向けアトラクション。本来、ぬり絵は子供たちが自由に着色していいはずであるが、ナウル島の各地区について細かい色の指定がある。その上、ナウル語で地名を参照しなければならないため、児童には困難とされている。 ※2
ナウルパビリオンのスタッフが不在だったのは、来場者に大人気の「激ムズ ナウル島ぬり絵」が理由でした。ぬり絵の予想外の人気でコピー用紙が足りなくなり、スタッフが印刷に走っていたなんて、むしろほほえましい話ですね。
この投稿には「“激ムズぬり絵のコピーのため不在”って、世界のどのパビリオンよりも平和で愛おしい理由すぎて許すしかない」「コピー行ってて人がいない、ってのもナウルのお国柄を感じる良い機会」「みんななるべく優しく見守ろう」など、好意的で温かいリプライが多数寄せられていました。
世界で3番目に面積の小さな独立国家であるナウル共和国。小国らしい手作りの運営スタイルに、多くの人が温かいまなざしを向けています。“その国らしさ”がにじみ出るのもまた、国際博覧会の魅力の一つでしょう。スタッフの素朴な対応と来場者の思いやりに、ほっこりした気持ちになる投稿でした。