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明子:「うち、暗黙の了解で、毎週金曜日は義実家に行ってるじゃない?」
金曜日は、大樹くんがスポーツクラブのベビースイミングに通っている。
その費用は義母が負担していて、スイミング後は義母宅で夕食を食べているのだ。
もちろん、その夕食代はすべて義母が負担し、準備して待っていると以前聞いたことがある。
明子:「でもね、もう次から行かないことにした。
そのことも連絡しないわ」
沙希:「え…? 連絡しないで、行かないんですか?」
明子:「だって、別に約束しているわけじゃないもん。
あっちは大樹に会いたいんだろうけど、私はお義母さんには会いたくないし!」
以前、義母は「金曜日はダイちゃんに会えるから楽しみ」と話していた。
夕飯だって、明子さんは以前「作るのが面倒で寄り道している」と言っていたのに。
連絡もせず行かなかったらどうなるか、明子さんは考えないのだろうか。 ※1
義姉と義母の関係悪化に巻き込まれ…
夫の兄嫁…義姉の明子は、ことあるごとに義実家を頼っていました。また義母も、初孫ということで盲目になっていたようです。
義母はお金の援助のみならず、つい口出ししてしまうことも…。義姉から、沙希はしょっちゅう義母の悪口を聞かされ、ウンザリしていました。
いつもは巻き込まれたくない一心で、当たり障りのない返答ばかりしていましたが、沙希のストレスもそろそろ限界が近づいて来ています。つい、義姉に意見をした沙希。すると、一気に険悪な空気となり、今度は沙希が義姉から攻撃されてしまいます…。
自分本位な考えしかできない義姉
明子:「沙希ちゃんは働いてるし専業主婦じゃないから、お義母さんも甘いのよ。
私みたいに専業主婦で、お義母さんに家事だ子育てだってうるさく言われて
初孫だからってベタベタされる大変さなんてわからないでしょ?」
ワーママだから甘く評価されている?
明子さんの言っていることは自己中心的すぎて理解できない。
沙希:「そんなことはないです。
確かにお義母さんに過干渉なところはあるのかもしれませんが
明子さんとダイちゃんを大切に思っているんだと思いますよ。
明子さんの気持ちも、お義母さんに言ってみてはどうですか?
私に言っても何も解決しませんし」
イライラしてついに言ってしまった。
一瞬、明子さんが息をのんだのを感じた。
そしてすぐに大きな声でこう切り返された。
明子:「なによ、えらそうに。
まあ、あなたはせいぜい義家族とうまいことやってね」
嫌味な口調でこう言って、明子さんは電話を切った。
ものの10分程度の通話だったのに、私は疲れ果ててしまい、しばらくソファーで呆然とした。 ※2
自分は義実家に甘えるだけ甘えて、口出しされた途端に怒るなんて…。沙希は義実家には甘えず、金銭的な援助をしてもらったことはありません。相手の立場や状況を想像せず、一方的に攻撃してくる義姉に、沙希もぐったりと疲れてしまいました。
電話を切ったあと、沙希は義母からのメッセージに返事をしていなかったことに気づきます。
たまらず義姉の企てを義母に暴露
義母に対して頼るだけ頼って
意見されたら「義母ガチャハズレ」と言って愚痴を言い
義母に気持ちを伝えるのではなく
同じ嫁という立場の私を味方につけて悪口大会をしようとする
そんな明子さんには、とても同調できない。
少し落ち着くと、義母に対して何も返信していないことに気づく。
なにをどう伝えるべきか悩んだが、連絡がきたことは伝えた方がいいと思い返信した。
「明子さんから電話をいただきました。
しばらく金曜日にお伺いするのを控えるとおっしゃっていました。
大樹くんは、もうお熱が下がってきているみたいですよ。
心配しなくても大丈夫だと思います」 ※3
義母と義姉の関係は、すっかり冷え込んでしまいました…。もう、関係修復できないと思っていましたが、このあと、驚くべきことが起こります。どうやら、義姉は自分の夫やまわりのママ友にたしなめられ、自分の過ちに気づいたようです。
縁があり、親族になったからといって、価値観が一緒とは限りません。あまりにも価値観が異なると感じた場合は、適度な距離を保つ工夫が必要ですね。改めて、親族間でのトラブルや対応について、考えさせられるお話です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










