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朝食にお菓子を食べようとする放置子→『おいしそうね、でも…』塾講師夫婦の寄り添い方に心が温まる

このお話は著者・山野しらす・放置子漫画(@yama_shira)さんが知人の実体験を再構成したお話です。時おりニュースなどでも話題になる「放置子」という問題。これは子どもの問題ではなく、背景に子どもを放置する保護者の存在があります。今は「子ども食堂」など地域でも生きづらい子どもや複雑な事情をかかえる子どもの居場所であろうとする動きが育っていますよね。行政としてそうした子どものサポートをするのはもちろん必要ですが、地域の中で「子どもをみんなで育てよう」という意識が醸成されていると、地域全体が誰にとっても暮らしやすい場所になりそうです。

©yama_shira

【1話目から読む】私が放置子だった頃の話

靴のそろえ方、健康的な朝食…放置子の私を導いてくれた「夢のような塾」

主人公・しおりは幼いころから両親の愛情を知らずに育ちました。父親は家族に興味がなく、母親は仕事と不倫で頭がいっぱいです。しおりが保育園児のころも、母親は不倫相手とのデートにしおりが邪魔だと思えば車の中やスーパーのフードコートに放置するようなことを繰り返しました。

しおりが小学1年生の時、同級生たちからも家に入り浸られることを嫌がられたしおりは、母親が見つけてきたいろいろな場所で1日を過ごしていました。そんなある日、少額のお金だけを持たされて「あとは好きにして」と放置されたしおりは、地域の図書館で1日を過ごすようになりました。

そこで、しおりが毎日図書館に来ていることに気づいた初老の男性から声を掛けられます。そして、しおりの生活の背景を聞いて「お母さんに聞いてみて」と自分が運営している塾のチラシを渡してくれました。その男性がどうしても怪しい人に思えなかったしおりは、帰宅後、母に塾のチラシを渡します。

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山野しらす・放置子漫画(@yama_shira)さんのKindle

図書館で出会った男性の運営している塾に通えることになったしおり。これまで両親に教えてもらえなかった生活のルールを、男性や男性の妻は優しくしおりに教えてくれました。靴のそろえ方や体を整えるような朝食など、しおりにとっては本当にありがたい時間だったでしょう。

保護者に教えてもらえなかったがゆえに、子どもたちが社会で知るべきルールやマナーを知らず、そしてそれで周囲から非難されるのはとても悲しいことです。この子は教えてもらっていないんだ、と分かった時、この夫婦のように丁寧に声を掛けられる大人が増えれば、きっと子どもたちが健やかに過ごせる場所がもっと増えるのでしょう。

大人が地域にいる子どもたちの健やかな成長に少しずつでも関心を寄せるだけで、その子たちが大きくなった時の社会がより良くなるのかもしれません。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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