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「子守りお願いできる?」→実母「あら!」親子喧嘩後に変化、伝え方・聞き方の大切さに気付いた話

この作品は、フルタイムで働く看護師の母・メグミによる、息子・コウタの夏休みの預け先探しを描くお話です。実家での再会を機に、母とメグミはそれぞれの本音を話し合い、歩み寄ります。今回の経験を通して、お互いの状況を具体的に伝え、理解し合うことの大切さを学ぶメグミ。これからも続く子育てと家族の関係に、希望を見出す物語の終結です。『お盆の子守り問題で実母と揉めた話』をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】夏休み直前『お盆は預かり保育なし』夫も自分も仕事…預け先確保に暗雲が立ち込める

母娘で語り合えた、本当の気持ち

夕食後、キッチンで母と食器の片付けをした。姉はリビングで子どもたちを見ていてくれる。食器を拭きながら、母はポツリと話し始めた。

「メグミ、あの時はごめんね。私も、言い方がきつかったし、あなたの気持ちをちゃんと理解してあげられなかった」

母が私に寄り添ってくれて、本当にうれしかった。半年間、心の底では母とこうして話したかったんだと、自分の気持ちに気づいた。

「お母さん……私も、ごめんね。お母さんの都合を考えずに感情的になっちゃった」

私もそう言って、頭を下げた。母は、私の肩にそっと手を置いた。

「助けてあげたかったんだけど、お母さんも仕事とアヤカの子の子守りで疲れ果てちゃってたの。アヤカもね、自分ばかり実家を頼って、あなたに悪かったって言ってたのよ」

母の言葉に、私はさらに涙が出そうになった。母も姉も、ちゃんと私を見てくれていたのだ。

「歳を取ってね、自分でも気難しくなったと思ってるの。疲れやすいし、意地を張っちゃって…反省ね」
「ううん、私もつい『自分ばっかり大変』って思っちゃった。みんな大変なのにね」

その後、姉も私たちの話に加わってきた。

「メグミもお母さんも真面目で頑固なんだよね、私もだけど」

姉がそう言ってくれて、私たち3人は、顔を見合わせて笑った。

気心知れた家族でも必要な「情報共有」「思いやり」

スマホ PIXTA

この日を境に、母との関係は修復された。お互いに他愛もない連絡もするし、手助けしてほしいときは早めに連絡し、無理がない範囲で助けてもらっている。

メグミ:お母さん、今度の日曜に歯医者にかかりたくて、子守りお願いできる?
母:何時から?
メグミ:15時から2時間くらい
母:あら!その時間なら保育園で働いてる友達が遊びにくるのよ、一緒に見るわ
メグミ:ありがとう

今回のことで、私は大切なことを学んだ。お互いに忙しい中で子育てのヘルプを頼む時、あるいは頼まれる時、ただ「お願い」するだけでは、お互いの状況が伝わらない。具体的に、いつ、何を、どれくらいお願いしたいのか。いつまでに返事がほしいのか。そして、相手の状況もきちんと考慮して事情を聞くことも大切なのだ。

夏休み問題はまだまだ序章に過ぎず、子どもの成長と共に、様々な問題に直面し、助けてほしくなることがあるだろう。そんなときに向けて、今回の経験は、私たち家族にとって、大きな教訓になった。

これからも夫と協力しつつ、必要なときは実家にも素直にヘルプを出せていけたらいいと思う。もちろん相手への配慮と感謝を忘れずに。

あとがき:お互いに納得した上で支え合える家族に

この物語全体を通して伝えたいのは、子育て世代が抱える助けを求める難しさと、家族間のコミュニケーションの重要性です。特に、親世代と子世代、あるいは兄弟姉妹間でヘルプを求める際には、具体的な状況を伝え、相手の立場も考慮した上で、お互いが納得できる落としどころを見つけることが何よりも大切ですね。

今回の経験は、メグミ家族にとって、今後の関係をより良くしていくための大きな一歩となったはず。あなたの家族の中でも、ヘルプを出す際のルールや伝え方の工夫について話してみてもいいかもしれませんね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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