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時が経ち、元同僚から看護学生へ向けての講演会をしないかと持ち掛けられた花さん。花さんにしかできない心に響くものがあるという言葉に、講演会を行うことを決意した花さん。彼女の中でどのような心境の変化があったのでしょうか。
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色んな人の支えのおかげで、時間が経つにつれ、自分自身の置かれる現実に向き合えるようになっていたそう。
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そんな時、元同僚から、看護学生へ向けて花さんの経験を話してくれないかと言われます。
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「花さんにしかできない、心に響くものがある」と言われ、迷っていた花さんでしたが、講演会を行う決意を固めたようです。
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講演会当日は、出にくい声を振り絞りお話をしたといいます。悲しんでいても病気の進行は止められない!と強い気持ちを持つようになった花さん。
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この講演会を通して、自分に出来る看護は「伝えていくことだ」と気づいたようです。つらい病気と闘いながら自分のやるべきことまで見つけられる花さん。看護師としての強い責任感と決意が感じられますね。
🔴【続きを読む】迫りくる“最後の決断”残された時間と、残酷な選択肢
難病と向き合う日々と選択の物語
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30代でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された花さん。徐々に手足が思うように動かなくなり、できていたことが少しずつ難しくなっていく毎日でした。まだ若く仕事を続けたいと思う中での病気との闘いは、心にも大きな負担をもたらします。「まだ死にたくない」と願う一方で、「このまま楽になりたい」と感じてしまうほど、ひとりでいる時間は不安や孤独で押しつぶされそうになることもあったそうです。
そんな花さんを支えてくれたのは、家族や友人たち。訪ねてきてくれる人たちの存在が、「まだ頑張ろう」と思う力になっていました。看護師としての経験もある花さんは、看護学生に自分の体験を語る機会を得て、「伝えること」こそ今の自分にできる看護だと気づき、新たな生きる支えを得ます。
しかし、病気は容赦なく進行していきます。やがて花さんは、自ら「人生の終わりの選択」を迫られる決断に直面します。想像を絶する苦しさの中、「生きるか死ぬか」という重い問いに向き合う花さんの姿は、多くの人の心に響きます。
このお話からは、どんなにつらくても人とのつながりや思いやりが生きる力になること、そして自分の選択が「みんなが幸せになる選択」であるよう考えることの大切さを教わります。
またALSという難病の厳しさを通して、患者が「究極の選択」を迫られない未来のために、原因解明と治療法の確立が強く求められていることも感じられました。花さんの言葉と行動には、看護師として、患者としての切実な思いが力強く込められています。
- 難病情報センター「筋萎縮性側索硬化症(ALS)(指定難病2)」(https://www.nanbyou.or.jp/entry/52,2025年7月30日最終閲覧)
- 田辺三菱製薬「4. ALSの症状」ALSステーション(https://als-station.jp/about/symptom.html,2025年7月30日最終閲覧)
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