🔴【第1話から読む】デキ婚義弟夫婦の家賃滞納、もう27歳の大人なのに…「光熱費・給食費も…」義母の立て替えにモヤモヤ
重苦しい空気の義実家で、口火を切った夫
義妹が家を出てしまうことになり、義両親への弟夫婦の依存がさらに強まるのではないかという不安が、私の心を支配していました。夫も、私の心配を理解してくれて、きちんとした話し合いの場を持つことに。
ある週末、夫と私、そして義両親の四人で、リビングで向かい合って座りました。重い空気が流れる中、夫が口を開きました。
「父さん、母さん。今日は、大事な話があって…」
夫はまず、日頃の感謝を述べた後、本題に入りました。
「ケンジたちのことなんだけど。正直、このままでは俺たちも将来の同居を考えられないんだ」
義両親は、黙って夫の言葉を聞いています。
「長男だし、父さんや母さんには子どもたちが生まれてからも良くしてもらっているから、これからもちゃんと支えたいとは思ってる。でも、今のケンジたちへの金銭的な援助の仕方では、俺たちが同居した分の生活費の一部の、ケンジの家への援助に回ってしまうと思うんだ」
夫は、一つ一つ、冷静に、しかし毅然とした態度で伝えました。義両親の顔が、少しずつ曇っていくのがわかりました。
「俺たちも子ども3人をなんとか育ててきて、今のままならもちろん父さん、母さんに迷惑をかけずに生活できる。でも、同居を考えた時、これ以上ケンジたちへの援助が続くようであれば……」
夫は、一度言葉を切りました。その場の空気が、張り詰めます。私も、夫の言葉を固唾を飲んで見守りました。
「いっそ、弟夫婦に面倒を見てもらって」勇気を出して告げた夫
「いっそ、弟家族にこの家に入ってもらえばいいと思う。今後の父さんや母さんのことや、家の管理もケンジたちにやってほしいと思う」
夫の言葉に、義両親の顔色は一変しました。まさか、そんな提案をされるとは思っていなかったのでしょう。特に義母は、ショックを受けたように言葉を失っていました。
「そんなこと……」
義父が何か言おうとしましたが、言葉になりません。夫は続けました。
「俺たちだって、父さんと母さんといい関係のままでいたいんだ。でも、今の状況では俺たちもケンジたちと金銭トラブルを起こしてしまうと思う。」
夫の言葉は、義両親の心に深く響いたようでした。私たちは、義両親がこの問題に真剣に向き合ってくれることを願うばかりでした。
「ありがとう、考えてみるわね」
義母は夫にそう伝えましたが、それ以上の言葉はありません。私たちは義両親の決断を待つことになりました。
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あとがき:夫が勇気を出して告げた、最終通告
この話では、夫が義両親に、弟夫婦への援助をやめるよう、あるいは同居を諦めるという「最終通告」を突きつけます。長男夫婦としての責任と、自分たちの生活を守るための切実な決断だったはずです。
この話し合いの結論は義両親に託されましたが、こうして自分たちの考えを冷静に伝えた花さん夫婦、また冷静に聞いた義両親は双方ともとても理性的に思えます。家族だからこそ、こうして相手の話を最後まで聞いて受け止める姿勢が大事ですね。
※このお話はママリに寄せられた体験談をもとに、個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。