👉【1話から読む】シングルマザーのリアル! 慰謝料500万円を使い果たし、彼から「どうするつもり?」と聞かれた夜
「金目当て」の烙印と、シングルマザーの葛藤
健太さんからの衝撃的な問いかけは、美咲さんの心を深く抉りました。彼女は泣きながら、健太さんに問いかけたと言います。
「私のこと、お金ある人と結婚できるから、自分の子じゃないあなたの子に、あれだけ必死に好かれようとしてるようにあなたには見えてたの? そんなふうに見てたの?」
美咲さんは、健太さんの娘に心から愛情を注ぎ、健太さん自身も経済力だけでなく、彼の優しさや家事への協力的な姿勢に惹かれていたと主張しました。
「もし本当にそうだったら、私だってわざわざシングルファザーさんを選んだりしない。子持ちの男性と一緒になれば、生活も悩みも倍になるって分かってるのに、なぜそんな大変な道を選ぶの?」
と美咲さんは訴えたそうです。彼女の感情は収拾がつかなくなり、衝動的に別れを切り出しました。
「別れて。そうじゃない、もうそんなふうに見られてると思うと今後も一緒にいるの辛い」美咲さんはそう告げたのです。
この時の出来事を振り返り、美咲さんはこう言いました。
「本心は別れたいわけじゃないんです。でも、一度芽生えてしまった不信感と、『金目当て』と見られたという屈辱感が、私にこの言葉を言わせてしまいました。」
彼の全否定と、拭えない疑念
美咲さんの突然の別れの言葉に対し、健太さんはは、美咲さんのことを疑っていた時期があったことは認めつつも、
「私の返事を聞くとそうじゃないんだなって思ってるし、なにより私のことが大好きだよ」
と、美咲さんへの愛情を改めて伝えたそうです。
健太さんの言葉に、美咲さんの心は揺れ動きました。
「彼が私を愛してくれていることは理解できます。でも、一度向けられた疑念は、簡単に払拭できるものではなかったんです」
と美咲さんは語ります。シングルマザーが再婚相手に経済的な安定を求めることは、果たして間違いなのだろうか。美咲さんは、自身の考えが健太さんを傷つけたのかと自問自答したと言います。
美咲さんは、過去にマッチングアプリで出会った別の男性が、美咲さんの娘にかかる支出について「自分の収入で、想像したいから」と尋ねてきたこともあったと明かしました。その男性は、美咲さんの経済状況を責めることもなく、ただ純粋に、共に未来を築くための情報を求めていたと言います。しかし、美咲さんが選んだのは現在の健太さんでした。
美咲さんはこう漏らしました。
「私の選択が誤っていたのか、それとも私の考えが足りていないのか、正直分かりません。他のシングルマザーの方々の意見を聞きたい心境です。」
この複雑な感情の渦中で、美咲さんは今後の関係について深く悩んでいると言います。
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