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🔴【第1話から読む】【悲報】お局は令和になっても君臨する…ケーキ店にいた鬼指導オバサン|お局さん、今は令和です
これまでの報いを!お局「加藤さん」の本性がようやく暴かれ、葉月のお仕事生活も充実した環境に近づきます。本当に仕事ができる人というのは、自然と周りの人から信頼を得られる人ですよね…。
「ウソはダメ」幼稚園児でもわかること
店長「ご予約いただいた日、橋本さんはシフトに入っていませんでした」
店長が本気で怒っているところを初めて見た気がします。きっと店長も、お客様の前で怒るということはしたくなかったのだと思いますが、何だかんだ、加藤さんを長年雇っている立場の人間として、こうしないといけないと決心がついたのかもしれません。
加藤「いやでも、来てる日に伝えたんです…」
店長「それも本来おかしいでしょ。予約受けた人が僕に報告して、僕がパティシエに伝えて予定リストに載せる、そういう決まりですよね」
加藤「あ、はい、まぁ…」
店長「橋本さん、本当に加藤さんから聞いてましたか?正直に」
店長の言葉に、私は意を決してはっきりと答えました。
葉月「…いえ、聞いていません」
店長「そうですか。…加藤さん、これはありえない話ですよ」
加藤「はい…」
流石の加藤さんも徐々に声が小さくなり、店長と目を合わせられなくなっていました。
新藤「すみません、これは結局どういうことですか?」
進藤さんが問うと、すぐに店長が頭を下げて再度謝罪をしました。加藤さんも頭を下げました。
店長「ご注文いただいていたケーキを今すぐご用意するのは難しく、3~4時間ほどお時間をいただいてしまいます。違うものとはなってしまいますが、こちらのショーケースにあるホールケーキでも宜しければ、すぐにメッセージプレートをご準備致します」
新藤「だって。これでいい?圭太」
新藤の子ども「えー。うん、いいよ…」
息子さんもきっと、好きなケーキを楽しみにしていたと思います。年に一度の自分のお誕生日ケーキ。幼いながらに我儘して泣きそうになっているその子の姿を見ていると、心が痛くなりました。せっかくのハッピーな日に残念な気持ちにさせてしまったことを、加藤さんにはもう少し重く受け止めていただきたいと思いました。
その瞬間、新藤さんの子どもが加藤さんに向かってこう言いました。
新藤さんの子ども「おばさん、ウソはダメ。僕でも知ってるよ」
その子からの言葉に加藤さんは驚き、目を見開いていましたが、眉を歪めながらも頭を下げて、また息子さんに謝罪をしていました。
本当に仕事ができる人、お局なんかに負けないで!
その日以来、店長は加藤さんの業務態度や報連相の仕方を厳しく見直しました。それはもちろん真っ当なことばかりで、新人いびりをしていた加藤さんは態度を大きく変えるしかありませんでした。
店長は、これまで私が同じような嫌がらせを受けていたのではないかと気遣ってくださり、えみちゃんに相談していた内容も含めてお伝えしたところ、誠心誠意謝って下さいました。それからは、シフトもなるべく被らないように調整してくださり、お世話になりっぱなしです。
そして誕生日ケーキの事件から1か月ほどが過ぎた頃、とうとう加藤さんが自らお店をやめることになったのです。彼女のプライド的にも、人から指導され続けることに嫌気がさしたのでしょう。人にあれこれ言う人ほど、自分が言われることに弱いのは本当ですね。加藤さんに負けずにいて良かったと心から思います。
今は大好きな職場で、信頼できる人たちと働けてとても楽しいです。悪いことをしている人には必ず天罰が下りますね。このお話を聞いてくださる方が通う職場にも、加藤さんのようなお局さんがいるかもしれません。だけど決して屈せず、相談できる人に頼ってください。まじめに頑張る人たちが我慢して身を引く必要はありません。
このお話を見て下さった、私と同じ思いをしている人に、少しでも勇気をお送り出来たらうれしいです。










