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「どうしてあんなことに」単身赴任中の夫にも言えない、息子の【万引き事件】|5歳息子が万引きをしました

5歳の息子が起こした、たった一つの出来事が、ごく普通の家族の日常を揺るがしました。洋服の中に隠された小さなキーホルダー。それは単なる万引きではなく、息子の心に秘められた寂しさのSOSでした。夫の単身赴任中に1人で抱え込んだ母親の苦悩、そして息子が本当は何を求めていたのか。読み進めるうちに、きっとあなたもわが子の心の声に耳を傾けたくなるはず。『5歳息子が万引きをしました』をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

🔴【全話読む】5歳息子が万引きをしました

啓子(31歳)は単身赴任中の夫・将司(32歳)に、5歳の長男しゅんのある出来事を話せずにいた。わが子が起こしたある事件。それが意味する不安に苛まれる日々。母親として自分を責め、心の痛みに沈んでいく。

夫との電話が毎晩の楽しみだった

電話 PIXTA

「もしもし、将司? 今日はね、しゅんが保育園でね…」

私の声は、受話器の向こうで単身赴任中の夫、将司に届いているだろうか。啓子、31歳。そう、私がこの物語の主人公だ。普段は明るく、少々おっちょこちょいな面もあるけれど、子どものこととなると真剣になる、ごく普通の母親だと思う。2人のわが子は、私にとっては宝物だ。

夫の将司は32歳で、現在は少し離れた場所で仕事をしている。毎日欠かさず電話で話すのが日課で、その日の出来事を報告し、夫婦の時間を繋いでいる。けれど、最近は一つ、どうしても話せないことがあった。長男のしゅん、5歳のことだ。そして、長女のひなは3歳。

「そうか、しゅんもひなも元気にしてるか。啓子も無理するなよ。俺がいない分、負担がかかってるのはわかってるから」

「大丈夫」自分に言い聞かせるものの、心は沈む一方

女性 落ち込む PIXTA

将司の声はいつも優しく、私の心に寄り添ってくれる。彼は私が妊娠中、つわりで苦しんでいた時も、遠くから毎日電話をかけて励ましてくれた。あの時、保健センターの中西さんが「お母さんが笑顔でいることが、赤ちゃんにとって一番の栄養」と、私の不安な心にそっと寄り添ってくれたのを思い出す。中西さんはベテランの職員さんで、その包容力のある言葉に何度救われたことか。

「うん、大丈夫。私がしっかりしなくちゃね」

そうは言っても、心の奥底では「あの日の出来事」が、私の心を締め付けて離さない。あれから何日経っただろう。まだ、あの事件を将司に打ち明ける勇気が出ないでいる。どうしてこんなことになってしまったのだろう。私の育て方が悪かったのだろうか。そんな自問自答を繰り返す日々だ―――。

誰にも相談できない苦しみ

女性 落ち込む PIXTA

「今日はこの辺で。また明日連絡するよ」
「うん、おやすみ。将司も体に気をつけて」

電話を切ると、静寂が部屋を包む。しゅんとひなは、すでに深い眠りについている。穏やかな寝息を立てるわが子を見つめながら、私は一人、あの日の光景を反芻していた。あの日、しゅんが【万引きした】あの商品のこと。

なぜ、あんなことになってしまったのか。後悔と不安が、波のように押し寄せてくる。この胸の痛みは、いつになったら消えてくれるのだろうか。夫に言いだせない苦しさも、私をさらに追い詰める。こんな状況で、私はまともな母親でいられるのだろうか。

🔴【続きを読む】「疑念は確信に」母がピンときた【万引き】→息子のウソに気づいた瞬間|5歳息子が万引きをしました

あとがき:明かされない秘密の重荷

今回のお話では、主人公・啓子の日常と、その心に秘めた葛藤が描かれます。単身赴任中の夫・将司との電話でのやり取りを通じて、明るい母親としての顔を見せる啓子ですが、笑顔の裏には悩みを抱えていました。

まだ5歳のしゅんくんがしてしまった「万引き」。一体どんな事情があったのでしょうか。いずれにしても、わが子がお店の商品を盗んでしまった事実は、母である啓子にとってはとてもショックだったことがうかがえます。

🔴【全話読む】5歳息子が万引きをしました

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