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「うちの子、ゲーム好きなので…」開き直る母親に最終通告!直接対決の衝撃結末とは|ゲーム目当てで遊びにくる子#5

毎日、インターホンを鳴らす、ゲーム目当ての訪問者。小学1年生の息子「りゅうと」と友達の「けんや」は、さつきの家に連日押しかけては、わが物顔で居座り始めます。無断侵入、宿題妨害、そして、親の無関心…。おだやかな日常は一変、さつきの忍耐は限界に達します。この理不尽な状況に、さつき夫婦はついに立ち上がりますが…。『ゲーム目当てで遊びにくる子』最終話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】平穏な日常を送っていた主婦に異変…小1息子の友だちの"ある行動”が波紋を呼ぶ

息子の友だち…けんやの行動に限界を迎えたさつきは、夫・達也に全てを打ち明けます。夫婦でけんやの母親に苦情を申し立て、学校への相談を匂わせると…。

ガマンの限界!夫に相談すると…

夫婦 PIXTA

その日の夜…私は夫・達也に、これまでのことをすべて話した…。けんやくんが毎日、来るようになったこと…。りゅうとがいないのに家に入ろうとすること。ゲーム目当てで来ていること。宿題をじゃますること。お礼の言葉もないこと…。そして、ゲームが見つからなかった時の彼の態度について。

私の口から、せきを切ったように言葉があふれ出した。

「もう、私、限界なの。りゅうとの友だちだからって、がまんしてきたけど…もうムリ。毎日、彼が来る時間になると、心臓がドキドキするの…。インターホンが鳴るたび、胃がキリキリと痛むのよ」

私の声は震えていた。達也は黙って私の話を聞いていたが、その顔はみるみるうちに険しくなっていった。

「それは、あまりにも非常識すぎるだろう」

達也の声は静かだったが、怒りが込められているのが分かった。

「りゅうとの友だちだからって…こんなに好き勝手されて、こっちがストレスを抱えるなんておかしい。相手の親は一体、何を考えてるんだ…」

彼の怒りを見て、私は心が軽くなった気がした。一人で抱え込んでいたものが、少しだけ分かち合えたからだ。

「明日、俺が一緒に相手の家に行く。こんなの、放っておけるわけがない」

達也の言葉に、私は涙が止まらなかった。

相手の親との直接対決

苦情 PIXTA

翌日、私たち夫婦はけんやくんの家を訪ねた。けんやくんの自宅は、りゅうとから前に聞いていた。

インターホンを鳴らすと、出てきたのはけんやくんの母親らしき女性だった。私と達也は自己紹介をし、「けんやくんのことでお話ししたいことがある」と伝えた。

「けんやが何かしましたか?」

けんやくんの母親は、けげんな顔で私たちを見た…。何が悪いのかピンと来ていないような口調だった。

達也はこれまでの経緯を冷静に…しかし、毅然とした態度で説明した。けんやくんが毎日、約束なしに家に来ること…。りゅうとがいないのに家に入ろうとすること。ゲームを独占することや宿題のじゃまをすること。そして、無断で引き出しを開けようとしたことなど…。

けんやくんの母親は話を聞いている間も、どこか上の空…といった様子だった。時折「へぇ」「そうなんですか」と相づちを打つだけだった。そして、達也が話し終えると、彼女は言った。

「あの子、ゲームが好きなんです。うちにはゲームがないから…お宅で遊ばせてもらっていたんですね。すみません、ご迷惑をおかけしました」

謝罪の言葉はあったものの、その声には全く反省の色が見られない。まるで、仕方なく言っている…といった感じだった。私の心の中には、再びモヤモヤとした感情が広がった。

「あの、お宅のお子さんが、毎日うちに来て、勝手に家に入って、りゅうとの宿題のじゃましたり、勝手に引き出しを開けたりするのは、非常に困るんです。もし、この状況が続くようでしたら、学校にも相談させていただきます」

達也ははっきりと、そして強い口調で告げた。その言葉に、けんやくんの母親の顔色が変わった。初めて、彼女の表情にあせりの色が浮かんだ。

「え…学校にですか?それはちょっと…」

彼女は、口ごもった。

「ええ。私たちも、これ以上はガマンできませんので」

達也は、きっぱりと言い放った。

「…わかりましたよ」

彼女はしぶしぶ…といった感じで、そう返事をした。その声には不満がにじんでいるようにも聞こえた。それでも、達也の言葉が、彼女に何らかの圧力をかけたのは間違いなかった。

ようやく訪れた平穏な日々

男の子 PIXTA

それから、けんやくんがうちに来ることはなくなった。

インターホンが鳴るたび、ビクビクすることもなくなった。朝、りゅうとを送り出し、家事を済ませて、午後に自分の時間を過ごす。りゅうとが帰ってきたら、一緒に宿題を見て、公園に連れて行ったり、家で遊んだり。静かな日常が、戻ってきた。

けんやくんが、今、他の家に行っているのか…それとも、家で家族と過ごしているのか、私には分からない。彼の母親が、本当に彼の行動を理解し、改善してくれるのかどうかも、正直、不安は残る。

でも、あの大きなストレスから解放されたことは確かだ。私の心は、少しずつおだやかさを取り戻しつつある。

「さつき、顔色が良くなったな」

達也が夕食の時にそう言ってくれた。

「うん…本当に、ありがとう」

達也に心から感謝の気持ちを伝えた。

余談だが、行方が分からなったゲーム機は、車に置き忘れていたことが後から判明。もちろん、片づけ忘れのりゅうとは、夫に叱られていた。その姿すらも、今はほほえましく感じる…。

私たちの日常は、少しずつ、元の輝きを取り戻し始めていた。

🔴【全話読む】ゲーム目当てで遊びにくる子

あとがき:取り戻した穏やかな日常

長きにわたるストレスから解放されたさつき…。夫婦で問題解決に乗り出す姿に、共感が集まります。けんやの母親の無理解な態度にはいら立ちを覚えるものの、達也の毅然とした対応が功を奏しました。

けんやが来なくなったことで、さつきの心にようやく平穏が訪れます。確かに、けんやのことを考えると、完全な解決…とはいえないかもしれません。さつきの家に来なくなったものの、けんやのこうした非常識な行動は、別の家庭で繰り返されているかもしれません。

もちろん、各家庭により、教育方針や価値観は異なるものの、度がすぎた行動や非常識な価値観を押し付けることは、どんな理由があっても、容認はできません。もし、問題行動として指摘を受けたのであれば、しっかりとわが子に向き合い、ケアをする必要性があります。

もし、一人で抱えきれない悩みであるのならば、パートナーや身内に打ち明けるという方法のほかに、地域の相談窓口やカウンセリングなどを必要に応じて利用することもひとつの方法ですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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