1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. エンターテイメント
  4. 入園以来、10人も先生が退職…こども園で一体、何が起きているのか

入園以来、10人も先生が退職…こども園で一体、何が起きているのか

こども園に3人の子を預けて働いている、加代子さん。入園以来、10人以上もの先生が退職しています。今年もまた、担任の先生が姿を消しました。園の中で何かが起きている…。そう感じた加代子さんは、ある決意を胸に真実を探り始めます。こども園を取り巻く人間関係について描いた体験談、『先生が次々に退職する園で、私は』第1話をごらんください。

©ママリ

🔴【全話読む】先生が次々に退職する園で、私は

担任の先生が次々に退職する、こども園。違和感を覚えつつも、加代子さんは何もできないもどかしさを感じていました。そんな中、夏祭りの準備にも異変が…。

また一人、先生が退職

保育園 PIXTA

「えっ、あやか先生も辞めたの?昨日まで?」

私はママ友からのLINEを読んで、思わず声をあげてしまいました。これで何人目なの…?

私は加代子。39歳の主婦で、夫の慎一と5歳のはると、3歳のひめな、1歳のゆずかの5人家族で楽しく暮らしています。はるととひめなは、0歳から地元の「認定こども園」に通わせているのですが、入園以来、先生が10人以上も退職していました。

息子の担任は、今年に入って、もう2人もかわっています…。園全体でも、今年度は5人も退職をしているそうです。しかも、やめた先生はみんなとてもいい先生ばかり…。

中でも、長男の担任だったのりこ先生は、本当にすばらしい人でした。子どもたちも、本当にのりこ先生が大好きでした。

「これは、何かある…」そう思わずにはいられないほど、私は言いしれぬ不安を感じていました。

助けてくれた先生たち

退職 PIXTA

(新卒の先生から、ベテランの先生まで…短いスパンでやめてしまうなんて)

ママ友に話してみても、「そんなもんじゃない?」「ほかの園を知らないからなんとも…」と、あまり気にしていないようです。

はるとが入園したころ、夫はとても多忙で、私も仕事と初めての育児をする中で、先生方にはたくさん助けてもらいました。時には、打ち明けた悩みに対し、親身になってくれたこともあります。

私にとって、先生たちは、一緒に子育てをしてもらった…そんな感覚があるのです。

やめた先生のうちの一人は、園をやめる時に、「悔しいです。こんなことで園をやめることになるなんて」と言っていました。

その言葉が私の心にずっとひっかかっています。退職の話を聞くたびに、その言葉が頭をよぎり、モヤモヤとする日々でした。

夏祭りの「おたより」にざわつく心

持ち物 PIXTA

夕方、食事の準備をしていると、息子のはるとが私に言いました。

「ママ〜!こんどのなつまつり、たのしみだね〜!」

私はハッとしました。

(そうだった、来週末は夏祭り…)

毎年、こども園で行われている一大イベントです。私は、ふと、ダイニングテーブルの上に置いてあった「おたより」に目をやりました。

《夏祭りについて》
・浴衣または甚平着用 
・持ち物:うちわ、手提げ袋、ハンドタオル、帽子、飲みもの、昼食 
・雨天決行 
・屋内開催 
・会費:ひと家族2000円

(なんか、去年より持ち物が多い…?確か、去年までは園がすべて準備してくれていたはずだけど…)

今年は「保護者がご用意ください」って書いてあります。しかも、なぜか、会費は昨年比で倍になっている…。

(いきなり倍だなんて…)

私は「おたより」を見つめながら、ちょっとした違和感を覚えていました。

こういうイベントって、確かに準備が大変なのはわかります。けれど、あからさまに、保護者の負担が増えているような気がしてならないのです。

昼食もカレーの年や、焼きそばの年があり、先生方と保護者でワイワイと作って、子どもたちに振る舞っていました。先生たちが作ってくれた特別なお昼ご飯に、子どもたちはおおよろこびでした。

(今年はお弁当持参なのに、会費は上がっているなんて…)

「先生たち、大丈夫なのかな」

ふと、心の中にそんな言葉が浮かびました。最近の先生たちは、笑顔ながらもどこかピリピリしている気がします。送り迎えのときも、以前はもっとなごやかだったのに。

(何かがおかしい。何がおかしいのかはわからないけど…)

夏祭りの「おたより」を見つめながら、私はその日、なかなか寝つけませんでした。

🔴【続きを読む】夏祭りで会費が倍増?現金集金と「手作りヨーヨー」に隠された園の“深い闇”

【全話読む】
先生が次々に退職する園で、私は

あとがき:先生たちがやめていく「こども園」

先生の退職の話を聞くたび、加代子さんは「なにかがおかしい」と違和感を覚えていました。

大切なわが子を預けている場所だからこそ、小さな違和感の積み重ねが、大きな不安や不信感につながることもあります。信頼していた先生がやめてしまうことは、子どもたちにとっても悲しいことですよね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】先生が次々に退職する園で、私は

🔴【今読まれています】妻には「車で酔った」と報告。虐待をごまかした|保育園の先生と不倫

おすすめ記事

「小説」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧