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千佳: 「今すぐ正直に話してほしいことがある」
しばらくして、祐大から返信が来ました。
祐大: 「なんなん?言ってる意味がわからん。」
とぼける祐大に、私は躊躇なく切り札を切りました。
千佳: 「証拠写真、見せようか?」
そして、GPSラブホテルにいることを示したスクショ・亜由美との卑猥な会話画面を送信しました。あの時、私の体が震えながら撮った写真です。すぐに祐大から返信が来ました。
祐大: 「ごめん」
短く、力のない一言。私の勘が、私の疑念が、全て当たっていた。その事実に、また涙が溢れました。
千佳 「熊本でも会ってたよね?」
確認するように送ると、またも祐大から返信が来ました。
祐大: 「ごめん」
私は、さらに畳みかけました。
千佳 「子どもの運動会より、女と過ごすラブホなんだね?」
祐大からの返信は、言葉ではなく、電話の着信音でした。彼は電話口で、泣きながら、何度も何度も謝ってきました。
祐大「本当にごめん。謝ることしかできん……」
祐大「俺、何してんねん。ほんま最低やな。お前ら守っていくって決めたのに、ほんま最低の男や。くずや……」
私は、彼の言葉に、心の底から湧き上がる怒りをぶつけました。
千佳「ほんまクズやで。よう、息子の運動会には来ないくせに女とホテルに行けたな。練習試合にこれ(スマホの画面)見て、手が震えて悔しくて悔しくて、私がどんな思いだったか…」
私は、彼が家庭を顧みず、どれだけ私を傷つけてきたのか、全てを言いました。私の言葉に、祐大はただ「ごめん、ごめん」と繰り返すばかりでした。 ※1
ついに、不倫の証拠を突きつけると夫は…
夫の不倫に気づき、着々と証拠を集めていた妻・千佳。ですが、夫の「子どもの運動会に、仕事が忙しくて行けない」とドタキャンされたのをきっかけに、怒りが爆発。夫は仕事ではなく、不倫相手とホテルで過ごしていたのです。
千佳が問い詰めると、夫はあっさりと非を認めます。そして、謝り倒そうとしますが、とうてい許すことはできません。
不倫関係の清算へ
お正月、単身赴任から完全に帰宅した祐大。彼は、私の目の前で不倫相手の亜由美に直接電話をかけ、あらためて関係を切ることを言い渡しました。亜由美も、特に抵抗することなく、あっさりと関係を終わらせたようでした。
10年以上続いた残酷な関係が、あまりにもあっけなく終わったことに、私はどこか虚しさを感じました。本当に「するだけ」の関係だったのか、と。 ※2
10年という長い年月もの間、妻を裏切っていた夫。ですが、その関係はあっさりと終わり、ただただ虚しさだけが残りました。
千佳は、夫との離婚か、再構築か…。選択を迫られます。
「一生許さない」けど…
祐大は、その日以来、私の前で何度も頭を下げ、謝罪の言葉を繰り返しました。そして、二度と同じ過ちを繰り返さないと誓い、私にいくつかの具体的な約束をしました。
まず、「GPSの位置情報共有アプリを常時稼働させること」彼の現在地は、いつでも私のスマホで確認できます。そして、私が望む時にいつでも彼の携帯をチェックできるよう「LINEの抜き打ち確認を許可すること」これは、壊れてしまった信頼を取り戻すための、夫婦間の透明化の始まりでした。彼のスマホを覗くたびに、私の心はざわめきますが、これも再構築のためと、自分に言い聞かせています。
不倫相手の女は40歳だそうで、相手にも旦那がいるというのです。祐大が私と出会う前に知り合って、その時、祐大が女にお金を借りたことがあり、それを返済するための付き合いが、なぜか肉体関係になったと……。
今日もわけもなく、子どもの送迎を終わらせた車の中で泣いてしまいました。この事実がずーっと頭から離れないんです。こんな旦那でも、すぐに嫌いになれるわけでもないですしね。彼は、自分で「病気だ」と言っていました。
亜由美と切れてからの祐大は家族に尽くす様子で「少しは反省してくれたのかも」と思うようになりました。でも、一度壊れた信頼は、そう簡単に元には戻りません。彼の行動を、一つ一つ、注意深く見守る日々が続いています。 ※3
子どものために、再構築の道を選んだ千佳。ですが、不倫の事実は一生消えることはなく、今も千佳を苦しめます…。
もしも、パートナーの裏切りに気づいたら…。悔しさ、悲しさ、嫉妬、怒りなど、さまざまな感情が渦巻くことでしょう。それでも、前に進むことを選んだ千佳。母として、1人の女性として、強さを感じます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










