長期の単身赴任から一時的に帰ってきた夫と、待ちわびた家族3人の時間を穏やかに過ごそうと思っていた千佳。しかし、ふとした不審な連絡の遅れをきっかけに、夫のスマホを確認すると、そこには「亜由美」という女性との不貞の証拠が――。信じていた人の裏切りに、千佳は言葉を失います。
「まさか…のはずが現実に」夫の単身赴任中に感じた胸騒ぎの正体
私は千佳、34歳。夫の祐大は16歳年上の50歳で、私たちには2歳の小さな子どもがいます。最近、祐大の長期単身赴任が終わり、やっと家族が揃うと思っていたんです。しかし、祐大の単身赴任中、どうも不自然に連絡が取れないことが何度かありました。電話に出ない、LINEの返信が遅い、など…。そのたびにちょっとした胸騒ぎがして、もしかして…と不倫を疑う気持ちが頭をよぎったこともありました。でも、まさかそんなはずはないと、自分に言い聞かせていたんです。
祐大が帰宅して数日後。こっそり彼の携帯を手にしました。見たいような、見たくないような…震える指でロックを解除し、LINEの履歴を遡った時、私の目は釘付けになりました。
そこに映し出されていたのは、「亜由美」という一人の女性との、信じられないやり取りでした。何度もホテルに泊まっている形跡があり、友人関係を越えた、性的な関係を持っていることが判明したんです。
信じていた夫のLINEにあった、性の言葉と裏切りの記録
心臓が、激しく、痛いほど鳴り響きました。頭の中が真っ白になって、呼吸が苦しくなります。その女と密会している日と、私とのLINEのやり取りを見比べてみると、さらに地獄を見ました。
「風邪で体調悪いから寝る」と私に送ってきたその日、なんとその女が予約していたビジネスホテルに泊まっていたんです。私の心配をよそに、別の女とホテルで過ごしていたなんて。「寝る」というのは、私に「連絡するな」とけん制する意味だったのでしょうか。
他にも、祐大の赴任先の名古屋にその女が来て、数時間滞在してはすぐに帰ったような形跡がありました。短い滞在時間でも、何があったかは想像に難くありません。LINEのメッセージは、目を覆いたくなるようなものばかりでした。
亜由美「エッチしたいよ」
祐大「出張行くからホテルに一緒に泊まる?」
また別の日は
亜由美「ねえ~ホテル行こうよ」
祐大「名古屋のここ来られる?(ホテルのURL)」
具体的なやり取りが、祐大の裏切りをこれでもかというほど突きつけてきます。信じていた夫の、あまりに汚い裏の顔。私は、その全てのやり取りを、私のスマホカメラで撮り続けました。全ては無理でも、決定的な証拠は押さえなければ、と。
携帯をそっと元の場所に戻した後も、私の震えは止まりませんでした。こんな現実、夢であってほしい。そう願いながらも、目の前の冷たいスマホが、それが紛れもない現実だと告げていました。夫が、私を、家族を、これほどまでに裏切っていたなんて。その夜は、一睡もできませんでした。
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あとがき:壊れた信頼、つらい真実に向き合う妻の思い
夫の長期不在を支え、小さな子どもを育てながら家庭を守ってきた千佳。彼女が手にした夫のスマートフォンには、裏切りの痕跡が刻まれていました。「信じたい」という思いと、「疑ってしまう」現実の間で揺れ動きながら、彼女は真実を確かめる決意をします。LINEの履歴、GPSの軌跡、そして夫の言葉。すべてが千佳に、残酷な現実を突きつけました。
それでも千佳は、怒りや悲しみの中で立ち止まらず、冷静に一つずつ証拠を積み上げることに。逃げもせず、ごまかしもせず、千佳はただ真実と向き合ったのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










