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🔴【第1話から読む】身に覚えのない400万円の慰謝料請求?!この内容は白か黒か|私の旦那は図太い狼男
五月女家に届いた弁護士からの一通の書類。妻である美波(みなみ)が宛名を確認すると、それは旦那である宏樹(ひろき)宛のものだった。宏樹は仕事中であったため、許可をもらい美波が書類内容を確認することに。その内容は400万円もの慰謝料請求が綴られたものだった。
弁護士から突然の書類
私の身に起きた、事件ともいえる出来事の話をさせてください。
夫と結婚して早10年。私達夫婦には3人の子供がいます。贅沢ではないけれど、順風満帆に、ごく一般的な家庭として幸せに過ごしてきました。そんな日々を過ごしてきた私達に突如としてやってきた不穏の嵐。始まりは一通の書類でした。これが届いたその日から、地獄のような日々が訪れたのです…。
いつも通りに郵便物を確認していると、身に覚えなんてあるはずのない弁護士さんから、夫宛に書類が届いていました。弁護士、それも県外なんて何だろうか…と不安になり、すぐに夫・宏樹に連絡しました。すると宏樹も、身に覚えがないのか私に先に中身を確認するように言い、詳細内容を送ってくれと頼んできました。言われた通り恐る恐る中身を確認すると、その内容は衝撃的なものでした。
書類の内容は…慰謝料請求だった
「貴殿は私の妻である東葵(あずまあおい)と、不貞行為を継続して行っていました。その行為により東葵は妊娠してしまいましたが、その子の出産は諦めました。しかし結果的に、私と東葵の家庭環境は崩壊し、修復不可能な状態に至りました。これにより、私は大きな精神的苦痛を受けています。よって、本件行為についての慰謝料として、不貞行為に基づく損害賠償400万円を請求いたします」
通知書なるものには、そのように書かれていました。そして、送付人である男性の名義と口座番号・弁護士の名前と住所の記載された、通知書合わせ計3枚の用紙が同封されていました。
私からすれば脅迫ともとれるようなその内容に、酷く動揺してしまいましたが、記載されている弁護士がまず本物かどうかを確かめようと思い、ネットで名前を検索しました。するとその方は敏腕弁護士として名高く、本当に実在している方で間違いはありませんでした。
ひとまず、その用紙3枚の写真を撮り宏樹に送信すると、既読後数十分してから「とりあえず置いておいて」とだけ返信がありました。返してほしい言葉は山ほどあったのに。相手はどこの誰なのか、相手側の状況が一体どうなっているのか。一番は、不貞行為の真実は否か…。それだけでも真っ先に否定の言葉が欲しかったのに、宏樹からこの一文だけが届いた瞬間、私の心の中では何かひびの入る感覚がしました。
何と返事をしようか、詰める内容を打とうか迷いましたが、その時は宏樹が仕事中だったのもあり、私も「わかった」とだけ返信し、帰宅を待つことにしたのです―――。
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あとがき:一通の書類から訪れる不穏の気配
結婚をして10年にもなる五十嵐夫婦に、突如訪れた不穏の気配…。書類の内容をもっと否定してほしい美波と、何故か飄々としている宏樹。文章だけでは掴むことの出来ない宏樹の様子に、美波の不安は募る一方でした。
平和に生活してきた中で突然の封書。美波さんは本当に驚いたことでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










