🔴【第1話から読む】身に覚えのない400万円の慰謝料請求?!この内容は白か黒か|私の旦那は図太い狼男
仕事から帰宅した宏樹に、美波は真実を問いただします。「不倫をしたのか、していないのか」ただそれだけのことを、宏樹は強く否定もしなければ肯定もしません。軽い返事で済ませ、美波を放置して眠ってしまった宏樹。流石にむしゃくしゃした気持ちが収まらない美波は、ママ友の翠(みどり)に相談することに。
帰宅後の夫に詰め寄るも
その日の夜21時過ぎ頃、残業を終えた宏樹が帰宅してきました。あいさつの段階から明らかに気まずい状況ながらも一先ず夕飯を食べてもらい、子ども達を寝かせた後、宏樹がお風呂から上がるのをリビングで待っていました。
そしてしばらくしてから扉が開き、宏樹が入ってきました。私がいることを一瞬目で確認すると、タオルで頭をふきながら顔を隠すようにしてキッチンへ。正直待ちすぎて気が立っていたので、「ねぇ」と少し強く私が呼び掛けると「何~」と腑抜けた声で返事をしてきました。いや、分かってるだろ!と思いながらも、単刀直入に言いました。
美波「この書類の件、話したいんだけど」
宏樹「あー、はいはい」
あまりにも軽い生返事。不安だった私の気持ちも、あれ?余裕があるってことは本当に心当たりがないから?と、逆に少し落ち着けたように思います。ビールを片手に私の正面に座り、カシュッと蓋を開け一口飲んでから、宏樹は目の前の書類に目を落としました。それを手に取り、3枚すべて確認し終えると、
宏樹「上手いことつくってるなー」
と、ぼやきました。第一声がそれ?と思いつつ、勇気を振り絞ってもう一度、単刀直入に言いました。
美波「この内容本当?不貞行為って、不倫ってことでしょ。どういうこと?」
宏樹「いやぁー?」
即座に否定もしない。「不倫をしたか、していないか」それだけのことなのに宏樹は誤魔化すようにしか返事をせず、結果放った言葉は
宏樹「まあ、明日ちゃんと確認するから」
ということだけでした。そして困惑したままの私を放置し、そのまま寝室へ行って眠ってしまったのです。この状況で寝るなんてありえない!と何度か宏樹を問い詰め、起こそうとしましたが、明日も仕事だからと全く起きる気配がありませんでした。
モヤモヤした感情が募るばかりで、私はその日、全く寝られませんでした。
「聞いても無駄かもね」ママ友からの意見
次の日。流石にモヤモヤが収まらない私は、ママ友で一番仲が良く信頼している翠(みどり)に話があると連絡し、相談することにしました。翠は普段と違う私の様子を感じ取っていたようで、家に尋ねてきて私の顔を見るなり、「どうしたの…!」と心配した表情で話を聞いてくれました。昨日あった一連のできごとを話すと、翠はこう言いました。
翠「それ、もう宏樹さんに聞いても無駄かもね」
まさに一刀両断。そうだよな、と逆にスッキリするほどの物言いでした。
翠「でさ『今日本当にちゃんと確認してくれてるの?』って思っちゃうね」
美波「そう、だよね」
翠「心当たり無いなら、そんなの怒って警察沙汰でしょ。でもそうしないというのは気になるね」
美波「私は、宏樹は白だって信じたいけど…」
翠「まぁそりゃそうだよね。でももし、もしね?黒だったとしてさ。美波はどうするの…?」
美波「え?どうするって」
翠「このまま一緒にいる?それとも離婚?子ども達のこともあるからさ、その先のことも考えといた方がいいよ」
美波「それは…」
正直、まだそこまで頭が回っていないのが事実でした。そもそも白だった場合にはいらない心配になることですから。でも、宏樹の態度や言動を思い返せば思い返すほど、翠の率直で中立的な言葉を聞けば聞くほど、私が覚悟を決めて行動しなくてはならないなと思えてきたのです。
🔴【続きを読む】夫の“ウソ”暴きたい!→不倫相手側の弁護士から語られる【証拠の数々】|私の旦那は図太い狼男
あとがき:すでに夫を信用できなくなっていて…
宏樹の帰宅後、書類の内容を問い詰める美波だが、曖昧な返事しか帰ってこなかった。
この時点で、既に美波の宏樹に対する信用は無くなっていったと言っても過言ではないでしょう。デタラメならデタラメだと、強く否定するべきなのです。
ママ友・翠からのストレートな意見は、美波の覚悟を決める救いの手だったかもしれません。
「不安」を「確信」に変え、事実を受け止める「覚悟」を決めた美波。
次回話ではこの書類の真相と経緯が明らかになっていきますー。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










