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“茶髪アイドル系アバター”正体は義母!夫とゲーム内妻の会話に潜入する|夫がゲーム内結婚していた話

結婚して無事妊娠し幸せいっぱいのユウコ。そんなユウコの悩みは、夫のゲームへのハマりようでした。しかもどうやらそのゲームは、ただのゲームではなく、ゲーム内で女性と疑似結婚できるよう。Aという女性とイチャイチャしたトークを繰り広げる夫を、ユウコと義母がこらしめます。『夫がゲーム内結婚していた話』第3話をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

🔴【第1話から読む夫がゲームにハマっている理由

ついに、ゲーム内で他の女性と結婚していた夫に対しての制裁を開始したユウコと義母。果たしてうまくいくのでしょうか?

制裁の下準備

着替え PIXTA

義母は、私から借りたスマートフォンを操作し、あっという間に『ユートピア・ガーデン』のアカウントを作成しました。

「さあ、どんなアバターにするかしら。ユウコちゃん、どんなのがいいと思う?」

義母は楽しそうに、若い女性のアバターを次々と表示させていきます。

長い茶髪にぱっちりとした瞳、ピンク色のドレスをまとったアバターは、まるでアイドルのようでした。

「お義母さん、これ、本当にやるんですか……?」
「もちろんよ。私、やると決めたらやる性格だから」

そう言って、義母はにやりと笑いました。

「ただ懲らしめるだけじゃないのよ。夫婦って、簡単に関係がこじれちゃうのよね。だからここでしっかりお灸をすえて、次からもトモヒロがこんなことできないようにしないとね」

義母の言葉は、私の胸に深く響きました。

私は、トモヒロに嫌われるのが怖くて、彼のゲームへの熱中を寂しいと思いつつも、何も言えずにいました。義母は、そんな私の弱さを見抜いていたのでしょう。

「よし、アバターはこれに決めたわ。名前は……そうね、『モモコ』でいきましょ」

赤いドレスをまとったモモコが、ゲーム内で笑みを浮かべています。

「さあ、いよいよ潜入よ」

義母は、まるでスパイ映画の主人公のような顔をして、スマートフォンを操作しました。

「まずは、トモヒロのアバターを探すわね。えーっと、確か名前は……」

トモヒロのアバターは検索ですぐに見つかりました。しかも、ちょうどお昼休みの時間だからかオンライン状態になっています。さらにAもオンラインです。オープンな場にあるグループチャット機能を使って、会話を楽しんでいるようでした。

「この『A』って子ね?いかにも若い女ってアバターで生意気ね」
義母は悔しそうに顔を歪めました。
「さあ、いよいよ突入よ。まずは、2人のチャットに入り込むわ」
私は息をのみ、その瞬間を見守っていました。

義母の手のひらの上で転がされる夫

魔女 PIXTA

義母は、トモヒロと『A』が話しているグループチャットに、無言で参加しました。2人はモモコを意に介すことなく、ゲーム内のイベントについて楽しそうに話していました。

A「ねえ、トモくん、今度、二人で限定アイテムを取りに行かない?」
トモヒロ「いいね!Aと二人っきりで冒険なんて最高だよ」

その会話を見て、私は再び胸が締め付けられるような気持ちになりました。すると、義母がにやりと笑い、チャットに一言、書き込みました。

モモコ:「あれ?トモヒロさんじゃない?私以外の女性とも一緒に冒険するんですね」

その瞬間、チャットの会話がピタリと止まりました。トモヒロとAのアバターは、笑みを浮かべて固まっています。

トモヒロ:「え、誰?」
A:「トモくんの知り合い?」

義母は、そんな二人の反応を見て、さらに煽るようなメッセージを送ります。

モモコ:「トモヒロさん、ひどい。前に私と結婚してくれるって言ったじゃん」
トモヒロ:「ちょっと待って。誤解だよ」
A:「どういうこと?」
トモヒロ:「違うよ、俺はこんな人知らないよ!本当に!」

トモヒロとAは、まるで現実で喧嘩しているかのように、激しくチャットを始めました。

トモヒロ:「荒らしだよ、俺こんな人知らないから」
A:「前もこんなことあったよね?別の子とペア組んでるの見たんだから」
トモヒロ:「それは謝っただろ?今さら持ち出すなよ」

なんだか、とてもみっともない会話です。義母は面白そうに眺めていました。

「トモヒロ、ゲームの中でも甲斐性なしね。わが子ながら情けないわ。こんなことしたらどうなるか、知らしめてやらないとね」

モモコ:「私、トモヒロさんから『Aは、ただのゲーム仲間』って聞いてますよ」

その瞬間、Aの怒りが頂点に達したのか、Aはチャットルームを出ていきました。トモヒロのアカウントも後を追うように退出。このあと2人がどうなったのかは見て取れませんが、関係が悪化したのは確かです。トモヒロはゲームの世界ですらAの他に女性と会話して楽しんでいたようです。現実の妻も放置し、ゲーム内の妻すら一途に大事にできず…。あまりにも滑稽ですよね。

お腹の子も、私も、守られている

感謝 PIXTA

2人がチャットルームから消えた後に「モモコ」もログアウトさせ、義母はこう言いました。

「トモヒロ、本当に馬鹿でごめんなさいね。でも私は、ユウコちゃんの味方だからね」
「お義母さん……ありがとうございます」

その後、義母は夕飯の準備があるからと帰っていきました。

トモヒロは、この後、どんな顔をして帰ってくるのでしょう。私は、少しだけ、彼の顔を見るのが怖くもあり、楽しみでもありました。でも、この奇妙な共同戦線は、まだ始まったばかりです。

🔴【続きを読む】“ゲーム内妻”と夫婦喧嘩?落ち込む夫を見て、リアル妻が決意したこと|夫がゲーム内結婚していた話

あとがき:義母、すごすぎる!

義母の活躍により、夫とAの関係にひびをいれることに成功したユウコ。気になるのは夫の状況ですが、どんな表情で帰ってくるのでしょうか。

夫が間違った行動をしたとき、義母が味方になってくれるのは心強いですよね。この作戦が功を奏し、夫がゲームの世界から抜け出して目を覚ましてくれることを願うばかりです。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】夫がゲーム内結婚していた話

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