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義母の手によりゲーム内結婚相手と喧嘩した夫・トモヒロ。ユウコはそんなトモヒロの帰りを待ちます。果たして彼はいったい、どんな顔をして帰ってくるのでしょうか。
夫の帰宅
義母とともにゲーム内潜入をした夜、玄関のドアが開く音がしました。
帰ってきたのは、いつものように優しい夫、トモヒロ……ではありませんでした。そこには、背中を丸め、ひどく疲れた様子のトモヒロが立っていました。
「おかえりなさい、トモくん」
そう微笑んで迎える私に、彼はどこかぼんやりとした目で「ただいま」と答えました。彼の顔には、いつもの楽しそうな笑顔はなく、ひどく憔悴しているようでした。
「どうしたの?疲れてるみたいだけど」
「なんでもない」
そう言って、彼は私を避けるように、足早にリビングへと向かいました。そして、いつものようにソファに腰を下ろすと、すぐにスマートフォンを手に取りました。しかし、その指は、いつものように楽しそうに画面をタップするのではなく、ただ、画面をじっと見つめているだけでした。
「お風呂、沸いてるよ」
私がそう言うと、彼は「うん」と力なく答え、お風呂へと向かいました。明らかに落ち込んでいる様子です。あれからまたAと揉めたのかもしれません。
よそよそしい夫
彼がお風呂に入っている間、私はリビングのソファに座り、義母とのやり取りを思い出していました。
「夫婦は、ちょっとしたことでこじれてしまう」
私は、ゲーム内結婚について知っていることをトモヒロに言うか悩んでいました。でも、たとえそれを口に出したとして、どこを落としどころにすればいいかわかりません。それに、これまで通り仲がいい夫婦に戻れるか…ギクシャクしないか…不安は山積みでした。
「今日はちょっと、早く寝るね」
お風呂から出てきたトモヒロはそう言って寝室に行ってしまいました。私はそれを追いませんでしたが、ずっと頭の中がぼーっとしている感覚でした。私たちは夫婦ですが、何も考えずに信頼し合える状態ではなくなってしまったようです。
母として、トモヒロにはしっかりと家族に向き合ってほしい。だからこそ、Aとの関係はもちろん、彼自身のゲームとの向き合い方について今一度考えてもらう必要があると感じました。この懲らしめ作戦には、仕上げが必要です。
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あとがき:制裁は効いている…?
Aとのことがかなりこたえているようで、夫は意気消沈気味でした。っていっても、自業自得なんですけどね…。
しかしまだ、終わっていません。ユウコ自身が、最後は動きます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










