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旅立つ妹に全力で伝えたいこととは…?
主人公の苗は夫と穏やかな日々を過ごすアラフィフの女性です。ある日、なかなか治らない腰痛をきっかけに発覚したのは卵巣がん。検査をしていくとこの卵巣がんはステージⅣと分かり、すぐに治療を開始します。当初はうまくいっていた投薬治療でしたが、がんは体の別の場所へ転移をしており、苗の頑張りを裏腹に日々進行していくのでした。
夫の勧めもあり、セカンドオピニオンを求めたり、苗自身の選択で東洋医学も試しますが、がんの進行は止まらず、医師からは「もう打つ手がない」と言われます。そして苗も、医師の言葉に「根治のための治療」から「この先を穏やかに過ごすための緩和ケア」に治療をシフト。
残された日々の中で行きたい場所へ行き、会いたい人に会うといった時間を過ごします。その間も病気は進行し、とうとう苗は寝たきりの状態に。意思疎通も難しくなった時、周囲の人たちも苗の最期を覚悟し始めます。
苗の夫は徐々に「その時」を迎えようとする妻に、つい「自分もすぐに後を追う」と告げてしまうのですが…。
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長い闘病生活を越え、苗さんはその時を迎え、旅立ちました。周囲には苗さんを大事に思い続けてきた、苗さんの夫、兄、父が最後まで付いていてくれましたね。
人の最期はどのような形で訪れるのか…それは誰にも分かりません。ただ、最期を迎える時に、耳に届く声が大切な人たちの声であったなら、少しだけでも穏やかな気持ちをいだいて旅立てるのかもしれません。










