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🔴【第1話から読む】占いにのめりこむ友人、学生時代に覚えた“最初の違和感”|占いに依存しすぎた友人
親友・まゆみが、おみくじの「凶」に一日中落ち込んだり、偶然の出来事を神社の力だと信じ込んだりする姿に、主人公は不信感を募らせていました。
記憶にある友人の占い依存エピソード
時はさかのぼり、まだ学生時代のころ。何気なくお参りした神社でそれは起きた。
「あーあ、最悪…」
その日、まゆみはおみくじを引いたのだが、それが「凶」だった。その瞬間から、まゆみの表情はみるみるうちに曇っていった。
「まゆみ!おみくじなんて、所詮おみくじだよ。気にすることないって」
私がそう言っても、彼女は全く耳を貸さない。一日中顔を上げてくれないほど落ち込んでいた。その日の食事中、うっかり箸から食べ物を落としてしまった時も、道の小さな段差につまずいた時も、彼女は決まってこう言うんだ。
「ほら、やっぱり凶だったから…」
私は、ただため息をつくしかなかった。その夜、当時はまだ恋人だった、今の夫・たかとと電話をした私は思わず愚痴をこぼした。
「まゆみったら、凶を引いたからって1日中落ち込むなんて、本当に見てられないよ」
たかとは「そうか、そこまで気にするんだ…ちょっと困るね」と、私を咎めることなく聞いてくれた。
占い依存について振り返ると話題が尽きない…
神社といえば、逆にまゆみが信じてやまない「ご利益がある神社」というのもある。かつてまゆみと観光地で大きな神社に立ち寄った日のこと。その神社に足を踏み入れてすぐ、まゆみの携帯が鳴り、当時受けていたバイトの採用が知らされた。
「私、採用された!」
満面の笑みでそう報告してきたまゆみは、興奮気味に
「この神社のおかげだよ!すごい!本当にすごい!」
と、大喜びだった。彼女は本気でその神社を信じ、何年経ってもことあるごとにその神社に足を運んでいる。実際、この間久しぶりに会う約束をしていた日も前日にいきなりキャンセルの連絡があった。翌日は新幹線に乗ってその神社に行ったというのだ。飼っているペットの病気が治るように願をかけてきたのだという。
「本当にお金ないって言ってるのに、まゆみはその神社のためなら惜しまないんだよね。面接結果なんていずれにしても半々だし、ペットの病気が心配な気持ちはわかるけど、治療次第だと思うんだけど…」
「うーん、それは確かに心配だね」
たかとと私は、神妙な表情で顔を見合わせた。
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あとがき:験担ぎの境界線
親友が次第に占いやジンクスに依存していく姿を描いています。おみくじの結果に一喜一憂したり、縁起の良い場所へ頻繁に足を運んだりする行為は、誰もが経験したことがあるかもしれません。しかし、その行動が行き過ぎて、友人との予定をキャンセルしてまで行動してしまうほどになるとどうでしょうか。「験担ぎ」と「依存」の境界線が曖昧になるにつれて、主人公のまゆみへの気持ちは、心配から不安へと変わっていきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










