月経痛がつらい20代患者を診察したら
毎月憂鬱になってしまう、生理。症状が軽い方もいれば、重く日常生活がつらくなってしまう方もいますよね。程度は人それぞれです。
Daisuke Shigemi | 重見大介 | 産婦人科医(@Dashige1)さんは、20代半ばまで婦人科を受診せずひたすら耐えてきた患者さんを思い出し「月経痛がつらい人は早めに相談を」と投稿。同じような経験をした方からの「大人になってからやっと受診ができた」と胸の内を語る声が寄せられました。
以前、外来で「生理痛がひどい」と受診された20代半ばの患者さんのことを度々思い出す。
これまでも辛かったけど、親に「生理なんか女性はみんなあるんだし、痛み止めで我慢できるでしょ。私もそうしてきたんだから。」と言われ続け、婦人科を受診せずひたすら耐えてきたようでした。
診察すると、子宮の動きが非常に悪くて痛みも強く(=周囲との癒着を疑う)、卵巣も腫れていて、子宮内膜症がかなり進行していると考えられました。状況的には手術が必要なほどの状態でした。
そして、骨盤内の状況から、今のままでの妊娠はかなり厳しい状態だとも判断されました。
実は、こうしたことは程度の差はあれど、珍しくありません。知らずに子宮内膜症が悪化してしまっている女性は少なくないんですよね。
確かに「軽度の月経痛は鎮痛薬で対処可能」ではあるけど「潜在的な子宮内膜症の悪化を止めることはできない」ところが要注意です。
10代も含めて、痛み止めが手放せない、痛み止め飲んでも辛い、など月経痛が辛い人は。早めに産婦人科に相談してほしいです。
ご家族もどうかご理解下さい。「保護者ブロック」はなかなかに辛いです。 ※1
どんな悩みも「我慢できるでしょ」「私もそうしてきたんだから」など、理解されないと苦しいですよね。「月経痛がひどい」などの症状の程度は人それぞれであり、病気が隠れていることも。つらいときは早めに産婦人科に相談してほしいと話す重見医師。何もなければそれで安心できますし、早めの受診が大事ですね。
この投稿には「いろんなタイプがあるってことは、女性なら絶対知ってないといけない」「男女ともに学ばないと」といったコメントが寄せられていました。
自分自身は症状が軽かった場合でも、お子さん、友人や家族は症状が重いかも。月経痛による受診が当たり前になるといいですね。










