🔴【第1話から読む】「母は絶対に裏切らない」と信じていた…“月数万円の援助”が招いた、家族のまさかの崩壊
義母はしだいに有名ブランドのポーチやバッグといった高額なプレゼントをねだるようになり、義母の身勝手な欲望に、主人公夫婦は戸惑いとモヤモヤを募らせていきます。
恩返しで始めた援助のはずが…義母が放った「まさかの一言」に家族は絶句
義母は、新しいパートも見つけ、少しずつ生活を立て直しているようでした。しかし、私たちの援助は継続していました。最初は、私たち夫婦と義姉の親切心に、義母は心から感謝してくれていました。しかし、その感謝は、次第に薄れていくのを感じました。
「母さんさ、最近ちょっと図々しいっていうか…」
ある日、夫が困ったような顔で私に言いました。
「今度ハワイに行くって言ったらさ、お土産はグッチのポーチがいいって」
私は、自分の耳を疑いました。義母は、これまでブランド品には全く興味がなく、質素に暮らしている人でした。それがブランド物のポーチ?
「え、どうして?なんでそんなもの…」
夫も、私と同じように戸惑っていました。しかし、義母の要求は、これだけではありませんでした。
善意の援助のはずが…豹変した義母の要求に、夫も私も絶句
義母の要求はだんだん大きくなります。「通販のやり方がわからないからうちの分までお米を買って持ってきてほしい」と言われ、持って行ったら「代金は来月の給料で」と先延ばしにされたり、親戚が亡くなったから、香典をたくさん払っておいてほしいと言ったり、パート先の友達と出かけるからバッグを買ってほしいと言ってきたり…。
義母からの要求は、どんどんエスカレートし、しかもこれまでの義母のイメージとはかけ離れた、高額なものばかりでした。
「お義母さん、最近なんだか変じゃない…?」
私は、夫にそう言いました。夫も、義姉も、同じように違和感を覚えていたようです。
「母さんは、もともとブランドものには興味がないはずなのに…」
しかし、私は「今は少しお金に余裕があるし、子供達のおばあちゃんだから」と夫を説得し、義母の要求にできる限り応じていました。私としては、一人暮らしでお金に苦しんでいる義母をほっとけない、という気持ちが強かったのです。それに、親戚づきあいやパート先のお仲間とのかかわりは義母にとっても大切なことだし、断るわけにはいかないと思っていました。
しかし、不安な気持ちがあったのも事実です。
「このまま要求がエスカレートしたら、どうなるんだろう…」
私は、将来への不安を漠然と抱え始めました。親切心から始めたはずの援助が、いつの間にか、義母の欲望を満たすためのものに変わっているような気がしてなりませんでした。
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あとがき:感謝していたはずの義母が豹変…「見栄のための香典」をねだられた私たちの後悔
親切心から始まった義母への援助が、次第にエスカレートする要求によって歪んでいく過程が描かれます。高額なブランド品をねだり、見栄のために多額の香典を要求する義母の姿は、読者に不信感を与えます。主人公夫婦の「お金に余裕があるから」という優しさが、義母の甘えと欲望につけ込まれていく様子が、物語の緊張感を高めます。










