🔴【第1話から読む】絵文字や記号がない「いいね」の意味は?SNSの返信が心にひっかかった日|義姉になりすましされた話
主人公・ユミになりすましていたアカウントをついに消した義姉・カオリ。
そんな彼女からやってきたメッセージには、とんでもないことが書かれていました。
義姉からのメッセージ
翌日、カオリさんから長文のLINEが入りました。それは次のような内容でした。
「今回のことはごめんなさい。最初は軽い気持ちで、ママの気持ちになってみたいと思って投稿してしまったのがきっかけでした。1枚投稿してみたら早速コメントがきてママアカウントの人とつながってしまって。だんだん交流を続けるうちに、子育ての日常を投稿せざるを得なくなってしまったの。
なぜこんなことをしたのか、自分でも信じられないけど、やっぱり寂しくて、ユミちゃんやタロウのことがうらやましかったんだと思う。今少しだけ仕事がつらくて、逃げ出したくて。でもこんなこと理由にならないよね。本当にごめんなさい」
私はタロウとそのメッセージを見て、なんとも言えない気持ちになりました。キャリアウーマンとしていきいきと働いていて、おひとり様を満喫しているように見えたカオリさんが、そんな気持ちだったなんて。
タロウの実家のことを思うと、半年ほど前に義母が亡くなり、もう義父とカオリさんしかいません。カオリさんの心情には知られざる変化があったのかもしれません。
私は、カオリさんのことが大好きでした。本来は優しく家族思いなカオリさんがこんな行動に出るまでには、かなり追い詰められていたのではないかと想像しました。
明け渡してはいけない幸せ
このできごとをきっかけに、私はSNSへの投稿を控えるようになりました。マミの写真は、写真を見たいという家族だけに共有するようにしています。
カオリさんとは、これ以降まだ1度も会っていません。でも、お互いに少し落ち着いたらまた会えたらいいなと、今では思っています。カオリさんがしたことを許したわけではありませんが、カオリさんが自分の心情を私に伝えて、謝ってくれた気持ちは本当だと思うからです。
私は、タロウとマミと、このささやかな幸せを、これからも大切に守りたい。だからこそ、SNSというものが持つ、光と闇を知っておかなければいけないと、今回のことを踏まえて知ることができました。これからは幸せは自分だけのものとして、胸の奥でしっかりとかみしめて生きていこうと思います。
あとがき:幸せは自分だけのもの
SNSは節度さえ守ればとても楽しいものですが、こうしたなりすましをする人がいるのも事実です。不用意な情報の開示や投稿は、トラブルのもとになってしまう可能性があることを知っておきたいですね。
さまざまなリスクを知ったうえで、注意してSNSの世界を楽しめるとよいでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










