🔴【第1話から読む】微笑ましさ→違和感へ…小1娘の友人が毎日のように家にくる|娘の友達を出禁にした話
最近の悩みは、ももの友人があまりにもやんちゃで遊びに来るたび暴れ回ること。なんとついにお隣さんから騒音のクレームがきてしまいます。
娘ですら困惑気味
私の家は、一軒家でこそあるものの、隣家との距離は近くて音が驚くほど響きます。特に、子どもが家の中で走り回る音は、階下にいる私や雄也の耳にも、はっきりと届きます。そればかりか、隣家にまで声や足音が聞こえているようです。
ももは、もともと落ち着いた性格で、家の中を走り回ることはありませんでした。しかし、みかんちゃんが来ると、彼女の勢いに巻き込まれ、2人でドタバタと家の中を駆け回ります。
在宅勤務中の雄也の仕事は、その騒音によって何度も中断されているに違いない。私は、雄也の不機嫌な顔を見るたびに胸が痛みました。
「走って遊ぶのはやめて。もものパパがお仕事をしているの。走るなら公園にして!」
私は、何度そう言ったか分かりません。最初は優しく、諭すように。しかし、みかんちゃんは聞く耳を持ちません。それどころか、もっと速く、楽しそうに走り回ります。
ついに私の声が怒気を含み始め、ももはビクッと肩を震わせます。しかし、みかんちゃんは聞いていません。
「みかんちゃん、走ったらダメだよ」
ももが小さな声で注意しても、みかんちゃんは「え~こんなに広いんだからいいじゃん」と言います。ももの小さな声は、みかんちゃんの耳には届いていません。「もう家で遊ばせたくない」そう思いつつも、一度入ってきてしまうとなかなか追い出せずにいました。私がつい子どものペースに飲まれ、家の中で遊ばせてしまっているのも問題でした。
恐れていたクレーム
ある日、ついに隣家からクレームが来ました。隣家の奥さんは、いつも穏やかで、ニコニコと挨拶を交わす人です。だからこそ、私はその日のことを、今でも鮮明に覚えています。
「おたくの娘さん、いつも元気ね。でもね、ちょっと響くのよ。もう少し、静かにしてもらえないかしら?」
隣家の奥さんは、怒りを露わにすることなく、静かに、しかし有無を言わさない口調でそう告げました。私は、平謝りするしかありませんでした。それ以来、私は家の中で遊ばせるのをやめよう、少なくとも家の中なら静かにしてもらおうと必死でした。
「おうちで遊ぶなら走ったりジャンプしたりはダメだからね」
家で遊ぶ前に約束をして「うん」と言っても、しばらく遊ぶと走り始めます。夫・雄也も、この状況を黙って見ているわけではありませんでした。仕事部屋から出てきて子どもに注意します。
「走るのはやめなさい」
雄也の低い声に、みかんちゃんは一瞬、動きを止めます。しかし、すぐにまた走り始めてしまうのです。ももはパパの起こった様子を理解してみかんちゃんを止めようとするシーンもありますが、みかんちゃんの行動は、エスカレートしていく一方です。
また、さらに気になることも起きていました。
みかんちゃんが勝手に、戸棚のお菓子を食べていたのです。確かにいつも戸棚からお菓子を出してあげていましたが、もちろん勝手に食べて言いわけではありません。
「みかんちゃん、それはダメだよ、返してね」
お菓子を取り上げながら、私は今後の子どもたちの関係性に介入しなければいけないだろうという、重い悩みを抱えていました―――。
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あとがき:最悪の展開
ついに近隣までに迷惑をかけてしまうとなると、対策の緊急度が一気にあがりますよね。
小学1年生という年齢もあってか、なかなか指示に従ってくれないみかんちゃん。主人公の困惑が伝わってくるお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










