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体調不良でも無理して練習に来いと指示する監督。しかし、その翌日、監督自身が体調不良で練習を休むという矛盾した事態が起こります。都合の良いルールに呆れた主人公は、このチームの指導方針に確信を持てなくなり、退団を真剣に考え始めます。
監督の「体調管理ルール」
監督は、風邪をひいた子どもにすら「体調管理ができていない」と責め、無理をしてでも練習に来るように言いました。しかし、監督自身の体調管理に疑問を覚えるできごとがあったのです。
その日、練習に行くと監督の姿がありません。
「今日は、監督もいないから、少しゆっくり練習しよう」
練習場所に着くと、チームのコーチがそう言って、子どもたちに声をかけていました。聞けば、監督が体調不良で休んでいるというのです。しかも、保護者の1人によると風邪などではなく二日酔いなのだとか。保護者が勤める居酒屋で、昨晩深酒をしていたといいます。
「え…?」
監督の都合でしかないルール
私は、耳を疑いました。体調管理ができていないと私を責めた監督が、自分は二日酔い?なんだかあきれてしまいました。
「なんて都合のいいルールなんだろう…」
このチームのルールは、結局は監督の都合でしかないように思えました。子どもたちのため、チームのため、と言いながら、自分には甘い監督。やっぱりチームの方針に納得することはできないと思いました。ハルのサッカーは応援したいけれど、その場所がここでいいのか、疑問はふくらむばかり。
このままチームを辞めるべきか、それとも、このチームで頑張り続けるべきか。私は、答えが出ないまま、毎日を過ごしていました。
そんな中でも、ハルは毎日、家で自主練を欠かしませんでした。
「今日もシュートが入らなかったんだ、もっと上手くなりたいよ」
パパに買ってもらった三角コーンを使い、ドリブルの練習をするハル。入団したばかりのころに比べると、だいぶ速くなったように見えます。ハルの頑張る姿は、私に勇気をくれました。
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チームを辞めるべきか、続けるべきか
監督自身の行動が、これまでの指導方針の矛盾を露呈させ、主人公の疑念は確信へと変わります。チームを辞めるべきか否か、という重大な決断を迫られる一方で、ハルが自主練習に励む姿は、主人公に「子どもの気持ち」という最も大切な視点を思い出させます。この物語は、子どもの成長を信じ、共に歩む親の姿を描いています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:きさらぎ










