Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】「ごめん、実は…」夫が震える声で告白した“秘密”に妻が呆れた理由|夫の裸が大公開されてしまった話
「もう離婚する」という主人公の言葉に、夫は膝から崩れ落ち、泣きながら謝罪します。しかし、主人公は夫を許すことができません。そんな中、夫は針のむしろであろう会社にも通い、自身の過ちと向き合い始めます。夫の真摯な姿を見て、主人公は「許せない」という気持ちと「もう一度支えたい」という気持ちの狭間で揺れ動くことになります。
夫が泣き崩れて懇願した「離婚だけは…」
私の離婚宣言に、夫はしばらく、ただ呆然としていました。そして、やがて、その場に膝から崩れ落ち、また泣き始めました。
「ヒカリ、ごめん。本当にごめんなさい」
「お願い、離婚だけは…」
夫は、私の足元にすがりつき、泣きながら何度も謝ってきました。今まで、こんなに情けない夫の姿を見たことはありませんでした。
「こんな馬鹿な俺に、もう一度やり直せるチャンスをください…」
「全部、俺が悪い。全部、俺が馬鹿だった…」
夫は、自分のしたことに向き合い、心から後悔している様子でした。でも、私の中では、もう夫を許すことはできませんでした。
「こんなこと、恥ずかしくて友達にも相談できないよ」
私は、そう言って、夫から顔を背けました。夫の馬鹿げた行動のせいで、私まで、こんな恥ずかしい思いをしなければならない。その事実が、私をさらに苦しめました。
一方夫は、あれだけ「行きたくない」と泣き崩れていた、針のむしろであろう会社に通い続けていました。
憔悴しきった夫の、いつもの「ただいま」
会社から帰ってくる夫の顔は、いつも憔悴していました。でも、夫は「ただいま」と気丈にふるまいます。
「大変だったんじゃないの…?」
私がそう尋ねると、夫は「大丈夫」と答えました。夫は、私のために、子どもたちのために、そして、自分自身のために、この過ちと向き合おうとしていると感じられました。
あまりにバカなことをした夫でも、すぐに嫌いになれるわけではありません。私は、夫の変わりように、少しだけ心を揺さぶられました。「許せない」という気持ちと、「もう一度支えたい」という気持ちが、私の心の中でせめぎ合う日々でした。
🔴【次の話を読む】「一生向き合っていく」憔悴した夫の言葉に、妻がもう一度「支える」と決めた理由
「俺が馬鹿やった」と泣き崩れた夫が、地獄の会社へ向かったワケ
主人公の離婚宣言に、夫は必死に謝罪をし始めました。しかし、この話の真の見どころは、夫が自分の過ちと向き合い、針のむしろであろう会社にも行く姿を見た主人公の心の変化です。夫を許すことはできないけれど、支えたいという複雑な感情が生まれ、物語は新たな局面を迎えます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:きさらぎ










