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「ねぇ、そのゲーム、そんなに面白いの?」
私が尋ねると、彼は顔を上げずに「うん、結構。やり込み要素が多くて」と答えた。その声は、どこか夢中になっている子どものようで、私は微笑ましくさえ感じていた。ところが、夫は徐々に課金まで始めた。最初は数百円、次に数千円。そして、あっという間にその額は膨らんでいった。
「ガチャを引かないと先に進めないんだ」
「この強いキャラがいないと、イベントで勝てないからさ。みんなもどんどん課金してるし」
夫が少額だから大丈夫というけれど、私の胸中にははっきりとした不安が生まれていた。そしてしばらくしたある日、ふとネット銀行の残高を見ていて驚愕した。なんと、子どもたちの将来のために貯めていた貯金にまで課金のために手を付けていたのだ。私は頭が真っ白になった。 ※1
子どもの貯蓄に手を出した夫
ひまつぶしに始めたゲームでしたが、夫は次第にのめり込んでいきます。妻のイヤな予感は的中し、ゲームに課金するために、子どもの貯蓄にまで手を出したことが発覚。
こらえきれず、夫を問い詰めます。すると…。
通帳を突きつけた途端、表情が一変
子どもの学費のための貯金にゲーム課金のために手を付けておきながら「あとで返すんだからいいだろ」と発言した夫。私はその発言だけは聞き捨てならないと思った。
「え?今なんて言った?」
問い詰める私の声は、震えていた。夫は私の目を見ようとせず、テーブルの上に置かれたスマホを握りしめている。
「いや、ごめん…忘れて」
彼はそう言って濁した。しかし、通帳の残高はごまかせない。
「絶対返せないよね?今手持ちが足りなくて家のお金から借金した状態なのに」
「…ごめん。本当に、やめる。もう、アプリも消す…」
彼はその場でアプリをアンインストールし、勝手に引き出したお金は少しずつ返していくと約束した。私はその言葉を信じるしかなかった。子どもたちの寝顔を見ていると、子どもたちの大事なパパをここで切り捨てられないと思った。
「もう二度と、こんなことはしないで。わかった?」
「…うん、わかった。本当にごめん」 ※2
子どもの貯蓄に手を出していた、夫…。妻の追求に、「あとで返すからいいだろ」と一瞬、開き直るような態度をとります。
しかし、妻に問い詰められ、夫はわれに返ったのでしょう。その場でゲームアプリを削除し、もう二度とゲームはしないと誓います。ところが…。
悪夢、再び…
「あれ、このアプリ、前に消したはずだよね…?」
夕食後、リビングで寛いでいる夫にそう尋ねると、彼は一瞬顔をこわばらせた。
「あ、いや、これはまた違うやつで…」
彼はごまかそうとしたけれど、アプリのアイコンは紛れもなく、彼が一度消したはずのゲームアプリだ。再びの話し合いは、前回よりもはるかに難航した。
「ゲームはもうやめられない」
ゲームを続けていたことを白状した夫は力なくそう言った。
「まさか…課金…してるの…?」
夫はもう逃げられないと思ったのか、課金もしたと白状した。しかも今回はバレないように、別の貯蓄口座に手を付けていて、残高はかなり減ってしまっていた。短期間で課金する額にしては多すぎると思うほどだった。
そのゲームは、メッセージを送信するのにお金がかかるシステムらしい。おそらくそのメッセージに課金しているのだろう。ネットで調べてみると、そのゲーム内で知り合った女性とのやりとりに夢中になる男性が多いという。
「女の子とやりとりしてるんでしょう?」
私が聞くと、夫は「そんなことない!ゲーム内の仲間と作戦を立てたりしているだけ」と言い張った。 ※3
妻に隠れて、再びゲームにハマっていた夫。しかも、「やめられない」と言い、お金もかなりの額をつぎ込んだようです。さらに、信じられないことに、ゲームを通じて知り合った女性と、ひんぱんにやり取りをしているとのこと…。
夫は、明らかにゲーム依存症のようです。そこで主人公は、夫に病院へ行くことを提案します。ところが、夫は妻の提案を拒絶。すれ違いが重なり、夫婦仲はすっかり冷めきってしまいます。
結局、妻はゲーム依存の夫を見限り、離婚を言い渡します。主人公は、子どもたちとともに新しい未来へと歩み出しました。一方で、大切な家族を失った夫は、今もゲームから抜け出せずにいます…。ゲームがきっかけで、家庭が壊れてしまうなんて、悲しいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










