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夜遅く、子どもたちが眠りについたリビングで、私はとうとう堪えきれずに彼に文句を言ってしまった。
「いつまでそんなことしてるの?もういい加減にしてよ!」
私の声は、怒りと悲しみで震えていた。彼は驚いたように顔を上げ、スマホをテーブルに置いた。
「…なんだよ、いきなり」
「いきなりじゃないでしょ!もう何か月もこの状態だよ!私と子どもたち、どうでもいいの!?」
彼は何も言わず、ただ私を睨みつけるだけだった。その視線に、私は何も言い返せなくなった。それから2日、彼は私と一言も話さなかった。話しかけても、視線すら合わせようとしない。まるで、私という存在が見えていないかのようだった。 ※1
夫は変わる気はない?妻の決意
どんどんゲームにハマっていき、家族をないがしろにし始めた夫…。
冷戦状態となってしまいましたが、妻は夫と向き合うため、再び話し合いをします。ゲーム依存を治療するため「病院に行こう」と提案しますが、夫は拒否…。精いっぱいの愛情を無下にされ、失望してしまいます。
そして、再構築は無理だと感じ、離婚に向けて動き出します。専業主婦の主人公は、まずはハローワークに通い、仕事を探し始めました。その帰り道、偶然、友人に再会し…。
友人との再会が人生の転機に
ハローワークからの帰り道、数年前に離婚してシングルマザーとして頑張っている友人・さやかに偶然会った。
「えみ、久しぶり!元気にしてた?」
「さやか…久しぶり。実は、いろいろあって…」
私は思わず、ここ数か月のできごとを話してしまった。夫のゲーム依存、借金、そして子どもたちとの関係が壊れていくこと。さやかはただならぬ私の様子に「少しお茶しようよ」と誘ってくれた。
「信じられない…あんなに仲が良かったのに」
喫茶店で詳しい話を聞いたさやかは驚きと同時に、自分の意見も伝えてくれた。
「…借金したり、子どものお金にまで手を出したら、私でも即離婚だよ。そのうち闇金とかにも手を出しそうで怖いと思う」
さやかの言葉は、私の心を強く揺さぶった。そうか、私が耐えられないと思う気持ちはおかしくないんだ。
「いろいろな現実から逃避するために、女の子に逃げてるんだよ。えみと別れてもその旦那は幸せになれないと思う。えみは頑張ってるんだから、堂々としていたらいいんだよ」
さやかは私が元気になれそうな言葉をたくさんかけてくれた後、知り合いの求人についても教えてくれた。
「ちょうどパートを募集してるって言ってたから、よかったら話だけでも聞いてみたら?」 ※2
偶然、再会した友人に、思わずすべてを話してしまいました。それほど、主人公は深く傷つき、つかれ切っていたのですね。
この再会がきっかけで、背中をおされた主人公。仕事もとんとん拍子に決まります。そしてついに、夫に離婚を告げます。
ゲーム依存の夫を捨て、新しい未来へ
夫と別居しながら働いている間、さやかや両親が、本当にたくさん助けてくれた。仕事の日は母がそらを見てくれて、仕事が終われば、子どもたちのために私がご飯を作る。忙しいけれど、充実している。
何より、子どもたちの笑顔が戻ってきた気がする。夫の帰らないリビングは、以前は虚しさに満ちていたけれど、今は穏やかだ。私が子どもたちのためにできることだけを考えて過ごしている。
そしてついに実家へ引っ越すことになった。いよいよ、夫と本当に別れる日が来たんだ。夫に連絡をして、「離婚届にサインをして、実家へ郵送してほしい」と伝えた。彼からの返信は、短く「わかった、ごめん」とだけ。もう、返信はしない。私の気持ちも、彼の気持ちも、これ以上は確認する必要がない。
「みずほ、そら。ごめんね。ママがんばるよ」
そう言って、子どもたちを抱きしめた。
「おばあちゃんちにお引っ越し?やったー!」
みずほは私の顔を見上げて、にっこり笑ってくれた。そらは、私の服をぎゅっと握りしめて、不思議そうな顔をしている。2人がどこまで分かっているのかは分からない。でも、大丈夫。きっと、これから幸せになれる。 ※3
夫と離婚をし、子どもたちと新しい未来を歩き始めました。実家では、両親があたたかく迎えてくれます。
離婚の決断が正しかったかどうかは、わからないと振り返る主人公。それでも、自分と子どもたちのために、前を向くことを決意します。
本作では、ゲーム依存の夫と離婚することを決意し、周囲の助けを借りながら、新しい未来へと突き進む女性の姿が描かれています。後悔しない生き方を選択した、主人公…母として、ひとりの女性として、強くたくましく前に進む姿に、勇気をもらえる作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










