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🔴【第1話から読む】家族のためにパチンコ辞めた夫→暇つぶしからハマった趣味で不穏な空気に|ゲーム狂い夫を捨てた話
夫との別れを決意したえみは、実家に引っ越すことに。夫は離婚届を郵送すると返信し、2人の関係は完全に終止符を打つ。えみは子どもたちと共に新しい生活をスタートさせた。
離婚の原因が「課金」だなんて
あの話し合いの後から、夫はほとんど家に帰ってこなくなった。連絡は「今日も帰らない」とか事務的なものばかり。もう、私に話すことは何もなくなったんだ。
私は夫の行動の明らかな変化をうけて、夫の実家にすべて話した。義実家の人たちは子どもたちを本当にかわいがっていただけに、大きなショックを受け、涙ながらに謝罪してくれた。また、ゲーム課金で子どもたちの貯金を使われた分は、義実家が出すと言ってくれた。夫の両親の責任ではないと思ったけれど、子どもたちの将来を考え、有難く頂くことにした。
残りの借金は、もう私の知るところではない。きっと、夫が勝手に苦労するんじゃないだろうか。
夫は義母にも借金の申し出をしていたらしく「女に騙された」と話していたという。結論からいうと不倫ではなかったようだ。夫が勝手に好意を抱き、その人の分まで課金をしていたらしい。結局いいように使われていただけだったのだ。
私は特にその人を訴える気はない。離婚して、好意を寄せていた女の子にも見限られて、今あの人はどんな気分なのだろうか。ここまできてもゲームは辞めないのだろうか。
離婚の原因がゲームの課金だなんて、あまりに悲しくて、情けなくて、何度も涙が溢れた。でも、もう泣いてばかりはいられない。子どもたちのために、私が頑張るしかないんだ。
いよいよ新しい未来へ
夫と別居しながら働いている間、さやかや両親が、本当にたくさん助けてくれた。仕事の日は母がそらを見てくれて、仕事が終われば、子どもたちのために私がご飯を作る。忙しいけれど、充実している。
何より、子どもたちの笑顔が戻ってきた気がする。夫の帰らないリビングは、以前は虚しさに満ちていたけれど、今は穏やかだ。私が子どもたちのためにできることだけを考えて過ごしている。
そしてついに実家へ引っ越すことになった。いよいよ、夫と本当に別れる日が来たんだ。夫に連絡をして、「離婚届にサインをして、実家へ郵送してほしい」と伝えた。彼からの返信は、短く「わかった、ごめん」とだけ。もう、返信はしない。私の気持ちも、彼の気持ちも、これ以上は確認する必要がない。
「みずほ、そら。ごめんね。ママがんばるよ」
そう言って、子どもたちを抱きしめた。
「おばあちゃんちにお引っ越し?やったー!」
みずほは私の顔を見上げて、にっこり笑ってくれた。そらは、私の服をぎゅっと握りしめて、不思議そうな顔をしている。2人がどこまで分かっているのかは分からない。でも、大丈夫。きっと、これから幸せになれる。
後悔はない、明るい未来のために
実家に到着すると、両親が温かい笑顔で迎えてくれた。母はみずほを抱きしめ、父はそらを抱き上げ、二人を温かく受け入れてくれた。
「えみ、よく頑張ったね。もう大丈夫だから」
母の言葉に、私は張り詰めていた心がゆるみ、涙が溢れてきた。
「ありがとう、お母さん…」
「いいんだよ。これからは一緒にみずほとそらを一緒に育てるんだから」
父も優しく声をかけてくれた。私は両親の温かさに包まれ、ようやく肩の力が抜けたのを感じた。
この決断が、本当に正しかったのかどうか、まだ分からない。でも、後悔はしていない。私はこの道を選んだ。子どもたちを笑顔にするために、私が笑顔になるために、そしてもう二度と、あのころの私には戻らない。私は前を向いて歩いていく。
🔴【第1話から読む】家族のためにパチンコ辞めた夫→暇つぶしからハマった趣味で不穏な空気に|ゲーム狂い夫を捨てた話
あとがき:さようならと、これから
物語は、悲しい別れで終わるのではなく、新しい人生の始まりを告げます。夫への期待を捨て、子どもたちとの未来への希望が入り混じった、複雑な感情が描かれています。もう過去には戻らない、そして、これから幸せになるのだという決意が感じられるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










