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🔴【第1話から読む】家族のためにパチンコ辞めた夫→暇つぶしからハマった趣味で不穏な空気に|ゲーム狂い夫を捨てた話
夫は、ゲーム依存を指摘する主人公・えみとの関係修復を諦め、家に帰らなくなる。この状況を改善しようとしない夫の姿に、えみは離婚を決意する――。
つい爆発してしまう
夜遅く、子どもたちが眠りについたリビングで、私はとうとう堪えきれずに彼に文句を言ってしまった。
「いつまでそんなことしてるの?もういい加減にしてよ!」
私の声は、怒りと悲しみで震えていた。彼は驚いたように顔を上げ、スマホをテーブルに置いた。
「…なんだよ、いきなり」
「いきなりじゃないでしょ!もう何か月もこの状態だよ!私と子どもたち、どうでもいいの!?」
彼は何も言わず、ただ私を睨みつけるだけだった。その視線に、私は何も言い返せなくなった。それから2日、彼は私と一言も話さなかった。話しかけても、視線すら合わせようとしない。まるで、私という存在が見えていないかのようだった。
夫と向き合う決意
もう限界だった。私は彼のスマホの画面が消えたのを見計らって、思い切って声をかけた。
「ねえ、ちゃんと話がしたい。私とこの関係を修復する気があるの?」
彼はしばらく沈黙した後、ポツリと呟いた。
「…正直、もうその気はないかもしれない」
その言葉は、私の胸に鋭く突き刺さった。まさか、そんな言葉を聞くことになるとは思わなかった。
「それは、もう離婚したいってこと?借金はどうするの?」
「借金はまだ返せていない。病院は行きたくない。こんな俺と一緒にいても、えみは幸せになれないでしょ」
「それは私が決めることだよ」
私の言葉に、彼は深くため息をついた。
「ねえ、あなたのゲーム依存は異常だよ。病院に行こう、きっと何か解決策があるから」
「嫌だ、アプリはやめたくない」
「どうして!?家族よりゲームが大事?」
「どっちが大事とか、そういう問題じゃない」
彼の声は、諦めに満ちていた。
「病院行こう、家族なんだから一緒に変わろうよ」
私は最後の望みをかけてそう言った。
「変われない」その言葉を聞いて絶望
しかし、彼は俯き、蚊の鳴くような声で言った。
「変われないよ。俺は変われない」
そう言われてしまっては、もう何も言うことができなかった。彼のその言葉は、もう私たちの関係に終止符が打たれたことを意味していた。それから、私たちは冷戦状態になった。私から話すこともないし、彼も話しかけてこない。
子どもたちの前ではなんとか取り繕っているけれど、それも長くは続かないだろう。子煩悩だった夫は、子どもたちが「パパ、見て!」と話しかけても、ちらりと一瞥するだけで、すぐにスマホに目を戻してしまう。
子どもたちも、だんだんとパパに話しかけなくなった。スマホのパスワードも、いつの間にか変更されていた。私がスマホを見られなくしたのは、きっと私に見られたくない何かがあるから。そう思った私は、もう問い詰める気力もなかった。
毎晩のように深夜漏れ聞こえてくる音声チャットの声。夫の声はどんどん楽しそうになり、相手にのめりこんでいるのがわかる。相手はきっと女性で、その子に心が傾いているのだろう。
その音声チャット中に乱入して「この人は既婚者です!」と相手に言ってやろうと思ったこともある。でもそれが通用するのは、夫側が家族を大事に思っている場合だけだ。今のように彼がもう家族を大事にしていない場面でそれをやっても、何にもならない。
もう八方ふさがりだ。私はこの結婚生活は終わりに向かっていることを確信し始めていた―――。
🔴【続きを読む】ゲーム依存夫と離婚へ→偶然再会した友人がきっかけで道が拓ける|ゲーム狂い夫を捨てた話
あとがき:引き裂かれた時間
依存症に陥った夫が放った「もうその気はない」という言葉は、えみにとって何よりも残酷なものでした。それは関係の終わりを意味し、彼女に現実を突きつけます。これまで目を背けてきた問題と向き合い、離婚という決断を下す転機となりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










