🔴【第1話から読む】ペンで汚された筆箱と、折れた鉛筆…小1娘に嫌がらせしたのは誰?|小1の娘がいじめに遭いました
ななの登校拒否を受け、夫の誠二が学校へ連絡することに。感情論ではなく、事実と時系列に基づき校長との面談を強く要求します。このことが、ななが再び楽しく学校に行けるきっかけになるのでした。
3日も学校へ行けなかった娘
ななは3日間、学校を休んだ。その間、担任の先生から電話はあったけれど、「体調はいかがですか」という定型的な内容だけで、筆箱やシュシュの件には一切触れられることがありませんでした。
その間、私と誠二はこれまで起きたことを時系列でまとめたメモを作り上げました。学校側に正式に抗議するには、一時的な感情でものをいうのではなく事実を淡々と並べる必要があると思ったからです。
翌朝、誠二は出勤前に学校へ電話をかけました。電話に出たのは教頭先生でした。ななの身に起きたことを時系列で報告した後、夫はこう言いました。
「学校側のお考えを伺いたいです。つきましては、校長先生と話しをさせててください」
この一言で、状況は一変します。教頭先生は実際に担任から何の報告も受けておらずとても驚いた様子で、校長と早急に面談できるようセッティングしてくださいました。
学校と連携をとる大切さ
数日後の放課後、校長との面談が実現しました。担任も同席し、私たちが席に着くやいなや「本当に申し訳ありませんでした」と深く謝罪していました。
担任は「筆箱の件は聞いていたものの、加害とみられる子が事実を否定したことから、通常のけんかの延長か勘違いかもしれないと思った」といいます。確かに、ななは担任に筆箱を見せていません。しかし、どんな状況かは電話できちんと説明したのですが…。
校長先生含めて筆箱の件、シュシュの件を確認したのちに私たちは帰宅。学校では緊急の職員会議が開かれ、担任はえいこちゃんの親に連絡を入れました。
その日の夜、えいこちゃんの両親から電話があり、その後訪問を受けました。両親そろってえいこちゃんも含めて謝罪があり、壊してしまったものの弁償も約束されました。両親も担任から話を受けておらず、えいこちゃんも家でその話を一切しなかったことから、寝耳に水だったようです。
「本当に申し訳ございません。家でも強く言い聞かせます」
ご両親は深く頭を下げ、えいこちゃんもななに対して「ごめんなさい」と言葉にしてくれました。
えいこちゃんは泣いてしまい多くは話せませんでしたが、自宅で両親に話した内容によると、なながテストで良い点を取るなどしてほめられたり、身に着けているものを周りの子にうらやましがられているのを見て、嫉妬心のようなものを持ったのだといいます。
「ななが何かしたのでは」という思いもあったのですが、ななはえいこちゃんを傷つけるようなことをしていたわけではないと知り、少し安心できました。
ななは「もうしないでね」とだけ言っていましたが、えいこちゃんに対して怒るような態度は見せませんでした。
苦い経験から得たこと
その翌日から、ななは「頑張って行ってみる」と、また学校へ行き始めました。
えいこちゃんとの関係はよくなったとは言えないようですが、ななは別の友達と仲良く遊んでいるようで、以前の明るさを取り戻したように思います。
誠二は「学校の対応は遅れたけど、結果的に管理職が動いてくれてよかったね」と安心した様子です。子ども同士のいじめや嫌がらせは、親と学校との連携が不可欠だと痛感しました。今はただ、娘が安心して学校生活を送れていることに安堵しています。
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あとがき:夫婦で勝ち取った、娘の笑顔
母さんが感情的になってしまう時、お父さんが冷静に動いてくれることの重要性を痛感する結末ですね。誠二さんが「校長先生と話す」と要求し、感情論ではなく「報告義務の遅延」という事実にフォーカスしたことで、一気に状況が動きました。担任を飛び越えて管理職に働きかけることの重要性、そして夫婦で連携して「証拠と義務」を突きつけるという教訓は、私たち親にとって非常に現実的で学びになります。ななちゃんが笑顔を取り戻せて本当によかった!
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










